民間医療保険の特約について~公的保険の対象外となる費用をカバーするだけではない?~

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はじめに

「公的医療保険の対象外」と言えば、先進医療や差額ベッド代を想像される方が多いのではないでしょうか。
これらの出費をカバーするための手段として代表的なものには民間の医療保険があり、これに加入しておけば公的保険の対象から外れる費用をカバーするだけでなく、病気に伴って発生するさまざまな経済的負担の増大にも備えることができます。
ところで、この民間医療保険には主契約以外にも色々な特約が用意されており、それらを上手に付け加えれば自分のニーズに合った保障を準備することが可能になります。
今回はどのような特約があるのかについて紹介していきます。

どんな特約がある?

まず、そもそも「特約」とは何なのかも簡単に説明しておきます。
一般的な民間医療保険では、所定の手術を受けたり入院をしたりすると給付金が支払われます。
これは主契約と呼ばれる部分で、これ以外にもさらに保障を増やしたい場合に付け加えることのできるプラスアルファの部分が「特約」です。
特約はあくまでもオプションですので、それのみで契約を結ぶことはできませんのでご注意下さい。
では、具体的にどのような特約が存在するのかを見ていきましょう。

先進医療

最近では、主にがんの治療法として多くの高度先進医療が開発・実用化されていますが、それにかかる費用に関しては健康保険などの公的保険は適用されません。
そこでこの特約を付けておけば、先進医療を受けた場合の負担に備えることができます。

がんなどの病気

がんにかかった場合に一時金が支払われたり、入院給付金が通常よりも増額されたりします。
入院給付金の支払い対象となる日数が延長される商品もあります。
なお、がんを含む三大疾病(がん・心臓疾患・脳卒中)や、生活習慣病、女性特有の病気などを対象として同じような保障がなされる特約もあります。

通院

所定の入院後あるいはその前に同じ病気で通院が必要な場合、その日数に応じて給付金が支払われます。

長期入院

入院給付金の支払い対象となる日数を超えて入院しなければならなくなった場合、この特約を付けていればその限度を超えた期間についても給付金が支払われます。

就業不能

病気などが原因で仕事を休まなくてはならなくなった場合、所定の状態に該当していれば給付金が支払われます。

まとめ

今回は、民間医療保険の特約についてどのようなものが存在するのかを紹介しました。
特約は、主契約と違って中途で取りやめたり、逆に付け加えたりすることもできますので、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟な設計・見直しを行うことが可能です。
ただし、主契約そのものではありませんので保障の中身に物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
そのような場合は、今回紹介した特約の内容を主契約とした保険も販売されていますので、そちらへ加入することもできます。
なお、どうすればいいのか迷ってしまうケースなどでは、信頼できる保険の専門家に相談するのがおすすめです。

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