民間医療保険の60日型を含む支払限度日数について

SEP_327215200714_TP_V

はじめに

民間医療保険では、病気やケガなどさまざまなリスクに対応したプランを用意しています。
そして、入院支払限度日数は、1入院に対して何日分の給付金が支払われるかを定めたものです。
この記事では、60日型の入院支払限度日数を中心に紹介していきたいと思います。

入院支払限度日数について

医療保険では入院や手術通院に対して給付金が支払われます。
これには、日数の限度が定められています。
この1入院の限度日数で多いタイプが60日型と120日型です。(それ以外にも、30日型・180日型・360日型・730日型など、保険プランごとに定められています)
ここでいう1入院は、単に入院回数を指しているのではありません。
例えば同じ病気などで180日以内に複数回入院した場合、それを一つの入院として数えることがあります。
もちろん違う病気などでの入院については、それぞれを1回の入院として数えます。少し複雑ですが、このことも覚えておくといいですね。

疾病別の入院日数

では入院日数は平均してどれくらいなのでしょうか?
厚生労働省で公表している「平成29年患者調査」から、実際の入院日数を見てみましょう。
この調査では、2週間以内の入院割合が平均で60%を上回る数値となっており、入院日数が全体的に少なくなっていることがうかがえます。
疾病別で見てみますと、ウイルス性肝炎はおよそ22日、肝臓及び胆管がんはおよそ17日、糖尿病はおよそ34日となっています。一方、統合失調症やうつ病等を含む精神疾患、アルツハイマー病などが、およそ250日~530日となり、長くなる傾向にあります。

60日型が多い理由

前項でご紹介したとおり、多くの疾患で入院日数は少なくなってきています。
民間医療保険では60日型が多く取り入れられているのも、これだけあれば大抵の入院費をカバーできるという判断があるからです。
しかしながら、中には長期入院を余儀なくされるケースもあります。
こういった場合は、どのような対策をとればいいでしょうか?

保障を厚くする2つの方法

もしも入院が長引いた場合、考えられる対策は2つあります。

特約をつける

保険プランには、主契約と共にオプション的な特約が用意されています。
これには、特定の疾病に対して入院限度日数を増やしたり、無制限にして保障を部分的に厚くしたりすることが可能です。

他の保険で保障を厚くする

これは、例えば入院限度日数を60日型と120日型といった2つの保険で備えるという方法です。
入院した際にそれぞれの保険プランから給付金を受け取ることで、もし入院が60日を超えても、もう一つで補えるというものです。

まとめ

今回は、疾病ごとの入院日数や、それに対しての医療保険の入院限度日数について紹介しました。

もちろん保障を厚くすると、保険料の負担は大きくなる可能性があります。
それを軽減するために、どちらかを定期型医療保険にして保険料を抑えるというのも一つの手段です。
もし保険選びに迷ったら、保険会社の窓口にぜひご相談ください。

関連記事

ページ上部へ戻る