医療保険の請求で気をつけたいことは?

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はじめに

万が一のケガや病気での入院の際にありがたい医療保険。
今では民間の保険会社が毎日のようにテレビCMなどで宣伝していますね。
「私たちは保険料を払い、いざというときに保険金を受け取る」というわかりやすいシステムのはずですが、うっかりすると「もらい損ねる」なんてことも。
今回はそんな医療保険の請求で気をつけたいことをお話したいと思います。

「うっかりして」もらえないことも?

保険会社にとって加入しているみなさんは大切なお客様ですが「いつ、だれが、どこで、どういう理由で、入院した」ということを常時把握しているわけではありません。
入院した病院から自動的に連絡が保険会社にいく…ということもありません。
つまり、何らかの理由で入院して「保険金がもらえる状態」になっても、こちらから保険会社に連絡しなくてはいけないのです。
ですから、入院・退院でバタバタして連絡をしそびれたら「うっかり」保険金がもらえなかった、ということも十分にありうるのです。

請求し忘れたらもらえない?

では、保険会社への請求を忘れたら保険金はもらえないのでしょうか。
保険法によると保険金を受け取る権利の時効が3年となっています。
しかし、保険会社は基本的に死亡時や満期保険金の請求に時効を適用しないことになっています。(自殺や詐欺などの場合を除きます)
そのため、保険証券(契約時に保険会社から渡される書類)をしっかり保管していて持っているのであれば、3年を過ぎていてもあきらめずに保険会社に連絡すれば保険金がもらえることの方が多いのです。

「請求し忘れ」の理由にはこんなことも

「あんなにしっかり保険料を納めていたのに、請求をし忘れて保険金をもらえないなんてありえない」とみなさんはお思いでしょうか。
しかし「請求し忘れ」の理由にはたとえばこのような例があるのです。

保険金の対象になると思わなかった

現代では医療が発達し「日帰り手術」ということもあります。
保険金をもらえる対象の医療措置を受けても入院しなかったため「保険金の対象になるとは思わなかった」という人も多いようです。

家族が知らなかった

東京都内に住むA男さん(52歳)は万一のために医療保険に加入していました。
しかしそのことを家族に言ってなかったので奥様や成人していたお子さんも保険金がもらえるとは知らず、保険証券がどこにあるのかもわかりませんでした。

上記の2例のような理由で保険金を請求し忘れることもままあるようですが、そのとき保険金をもらえなくても、後からでもよいので保険会社に連絡すれば担当者が必要書類を教えてくれるはずです。
そして、2例目のA男さんの場合、家族に保険加入していることを伝えるのには、もう一つ重要な理由があります。もし契約者のA男さんが意識不明の重体であったり意思疎通が難しい重篤な状況だった場合、家族を代理人とすることで速やかに保険金の請求が行えます。
しかし家族がだれも保険の存在を知らなければ、A男さんの保険は当然忘れ去られてしまいます。
加入している保険は常に家族と情報共有して万が一に備えましょう。

まずは連絡を

医療保険に加入していても「自分のケースは保険金の対象になるのだろうか?」と疑問に思うことがあるかもしれません。
しかし公的な医療保険と違って民間医療保険は保険会社とお客様との信頼関係と契約によってなりたっている一つの「商売商品」なのです。
疑問に思うことがあったら、まずは加入している保険会社に聞いてみましょう。

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