後期高齢者の民間医療保険加入について

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はじめに

入院や手術をしたときにお金を受け取ることのできる民間の医療保険。
最近では高齢者の方が加入できる商品も増えています。
ただ、ある程度の年齢になってくると、保険料や医療費負担割合との兼ね合いで加入しようか迷うケースもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、後期高齢者の民間医療保険加入について考えてみたいと思います。
一般的な結論から言えば、余裕があるのなら入っていたほうが安心です。

後期高齢者と民間の医療保険

身体のアクシデントは、年齢が高くなれば高くなるほど起こりやすくなるのが一般的。
ですから、高齢者の場合でも加入しているほうが安心と言えます。
しかし、年齢が高くなれば保険料は高くなります。
一方で、年齢が高くなれば、特に後期高齢者の場合は医療費の自己負担は1割と少なくなります(現役並みに収入のある方は除く)。
このため、これまで加入していたものを継続・更新すべきかどうか、あるいは新規に加入すべきかどうかと迷ってしまうこともありますよね。

ただ、後期高齢者であっても加入することのメリットはあります。

たとえば、自ら希望して個室に入る場合などの料金。
これは何歳であっても100%自己負担ですが、加入していればその分をカバーすることが可能。
これなら「高齢になって入院・闘病とただでさえしんどいときに大部屋で周りにまで気を使わないといけないなんて・・・」という方でも、安心して個室で闘病に専念することができますよね。
それに入院をするとなると医療費以外の出費も何かと増えるケースが多いものですが、このような出費の増大にも備えることができます。

また、最近では医療技術の進歩により、高齢者がガンなどの大きな病気にかかった場合であっても、積極的な治療が行われることは珍しくなくなってきています。
一方で、新しい技術を用いた治療の中には、まだ公的な保険の対象となっていない「先進医療」と呼ばれるものもあります。
これには高額療養費などの制度も適用されませんので、その部分の費用は自分で全額負担しなければなりません。
民間の保険に入って「先進医療特約」を付けておけば、このような積極的な治療も選択肢に含めやすくなってくるわけですね。

まとめ

今回は、後期高齢者の民間医療保険加入について考えてみました。
ここまで見てきたように、それなりのメリットがありますので、余裕があるのであれば一般的には加入しておいたほうが安心と言えるでしょう。
ただし、考え方やニーズによっては、保険に入るよりもその分を貯金するなどして備えたほうがいいケースもあるかもしれません。
また、保険に入るにしてもどのような商品がいいのか、あるいはどのような特約を付けたほうがいいのかといったことはニーズや事情によって異なってきます。
個々のケースでどのように判断すればいいのかは、保険のプロに話を聞いてみるのが一番です。
身体のアクシデントはいつ起こるかわかりません。
早めに相談されることをおすすめします。

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