医療保険の満期とは

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はじめに

公的医療保険制度でカバーされない部分を補う目的で民間の医療保険に加入している人は少なくありません。
この記事では、その民間医療保険の満期とは何なのかについて考えてみます。

医療保険の満期とは?

世界的に見た場合、日本の公的医療保険制度は比較的充実しているほうと言えるでしょう。
かかった医療費のうち、自身で負担しなければならないのはわずか数十%に過ぎません。
さらに、その数十%の負担分についても、所得などに応じて決まる上限をオーバーした場合には、その分を支給してもらえる制度まで存在しています。
このように充実した制度があるおかげで、私たちは気軽に医療機関を受診できるのです。
もし、このような制度がなかったとしたら、多少からだの具合がおかしくなったとしても、多くの人が受診を躊躇したりあきらめたりすることになってしまうでしょう。

ところで、これだけ公的な制度が充実しているのであれば、民間保険の出番はあまりないようにも思えてきます。
しかし、現実にはそうではありません。
令和元年度の生活保障に関する調査「生命保険の加入状況」(公益社団法人生命保険文化センター)によれば、民間の医療保険への加入率は70%を超えています。
なぜ、これだけ多くの人が民間の医療保険に加入しているのでしょうか?

実は、公的な制度が充実していると言っても、病気やけがの治療に伴って発生するすべての出費をカバーしてくれるわけではありません。
民間の保険は、そういった公的制度ではカバーされていない部分を補う目的で加入する人が多いのです。

では、この民間の医療保険における満期とは何を意味するのでしょうか?
これは、わかりやすく言えば保険の有効期限が切れる時期のことです。
したがって、満期日をもって保険契約は終了することになります。
契約が終了するわけですから、満期以降は入院や手術をすることになったとしても保障はなされません。

満期のない医療保険もある

中には満期のない医療保険もあります。
それは終身タイプの医療保険です。
民間の医療保険には大きく分けて定期タイプと終身タイプがあります。
前者に関しては文字通り契約の期間が決められているため、満期が存在します。
満期以降は保障がなされません。
一方、後者については生涯にわたって、つまり被保険者の方が亡くなるまで保障が続くので満期は存在しないのです。

まとめ

この記事では医療保険の満期とは何を意味するのかについて説明しました。
満期とは保険契約が終了する時期のことを言います。
契約を更新しない限り、満期以降は保障がありません。
そして、満期があるのは医療保険の中でも定期タイプのものだけです。
終身タイプの場合、保障は被保険者の方が亡くなるまで続くので満期はありません。

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