- 2019-5-31
- 個人年金・年金
はじめに
あなたは将来の自分の年金を計算したことがありますか?
「複雑でよくわからない」「年金保険料は払っているから大丈夫!」
そう思っている方も多いかもしれませんが、それだと正しい将来設計ができませんよ!
確かに年金支給額の計算は複雑で人口比率や経済状況によって変化もしていきます。
でも、いざもらえる年齢になって「生活費が足りない!」とならないためにも、しっかりと年金について勉強していきましょう。
※厚生年金の計算方法はこの記事では割愛させていただきます。
ねんきん定期便でわかる!
国民年金や厚生年金加入者には毎年誕生月になると「ねんきん定期便」というものが送付されてきます。
ここには将来受け取れるだろうと想定される年金額が記載されていて、現時点で把握できるようになっています。
以下、ねんきん定期便に記載されている内容でチェックしておきたいポイントについて紹介したいと思います。
記載されている内容
「ねんきん定期便」には主に国民年金と厚生年金の加入期間、現時点までに支払った保険料をもとに算出された年金額、問い合わせ番号などが記載されています。
また、50歳以上の方に送付される「ねんきん定期便」には65歳からもらえる年金が、「いつから」「どの種類」のものがもらえるかなどが記載されています。
支給開始年齢
ただし50歳以上の方と50歳未満の方に送付される「ねんきん定期便」は異なります。
50歳以上の方の場合、現状の年金保険料支払いを60歳まで維持したとき、65歳でもらえる年金額の計算がされています。
また、50歳未満の方に送付される「ねんきん定期便」には現時点までに支払った保険料をもとに計算された年金額が記載されています。
基本的に年金の支給開始は65歳以上となっていますが、60歳からもらえるようにしたり(この場合1ヵ月早めるごとに0.5%減額)、逆に70歳までもらうのを遅らせること(この場合には1ヵ月遅らせるごとに0.7%増額)も可能です。
国民年金の計算方法
国民年金の受給額を計算するにはまず、「加入期間」と「免除・猶予期間」を把握する必要があります。
なぜなら何らかの理由で加入期間の変動や猶予期間がある場合には、受給される年金額の計算方法も変わるからです。
これらの条件を踏まえたうえでの年金の受給額計算方法は以下の式となっています。
満額×(保険料納付月数+全額免除月数×1/2+1/4納付月数×5/8+半額納付月数×3/4+3/4納付月数×7/8)÷40
この式からもわかるように、国民年金の支給額は納付した期間(月数)によって大きく左右されます。未納の場合には支給額が減ってしまうので注意が必要です。
また、国民年金の満額支給は、20歳から60歳までの間に漏れなく保険料を納め続け、かつ「免除や支払い猶予期間」がない場合に行われます。