- 2017-5-12
- 医療保険
交通事故により、怪我をして手術や入院をした場合医療保険の給付対象になるのでしょうか?
また、私達が加入している公的医療保険を使って自己負担の範囲内で治療を受ける事が出来るのかも併せてみてみましょう。
【医療保険の定義】
医療保険の入院の定義は「医師による治療を目的として病院などに入る事」とあります。ですから、交通事故でも通院が困難で入院する必要があるとされた場合は医療保険の給付対象になります。また、手術をした場合も手術給付金が支払われますので、忘れずに請求しましょう。
これらを考えると、バイク事故で怪我をして手術や入院をした場合も同様に、医療保険から給付を受ける事ができます。入院日額いくらという保険に加入している場合はそれに応じた金額、手術給付金についても保険の契約内容に応じた給付金が支払われます。
【交通事故で保険は使えない?】
しかし、実際には病院の窓口で「交通事故では、保険は使えないよ」という言葉を耳にする事があると思います。この場合の保険とは、「公的医療保険」の事で、健康保険、国民健康保険、共済保険の事を指します。
しかし、実際には交通事故でも公的医療保険は使えるのです。加害者がいて、自分には全く過失割合がない場合でも、示談が成立するまでは治療費を立替なくてはいけません。加害者に100%の過失があっても、交通事故に遭った場合はまず加入している健康保険組合等に「第三者行為の傷病届」を提出する必要があります。
そして、病院等で治療を受け自分が公的医療保険の自己負担割合分を支払い、後でその合計を加害者側に請求する事になります。
事故はいつ、どこで巻き込まれるかわかりません。交通事故でも、公的医療保険が使える事を覚えておきましょう。
【病院では健康保険の使用を渋られる?】
交通事故で負った怪我の治療には、健康保険や労災保険が使えます。しかし、病院によっては、上記のように健康保険の使用を拒否する事があります。
健康保険を使わない診療の事を「自由診療」と言い、病院側は医療費を自由に設定できるため、決められた医療報酬しか請求できない健康保険よりもはるかに儲かる為、健康保険の使用を拒否するのです。
このように、どうしても病院側が応じてくれない場合は、交通事故の専門家や弁護士などに相談してみましょう。
【まとめ】
バイク事故であっても、公的医療保険、民間の医療保険が使える事は理解できたでしょうか?
交通事故の治療は場合によっては長期化する事もあります。治療費等の負担を少しでも軽減するために、ぜひ医療保険が使える事を覚えておきましょう。