学資保険は年末調整の控除の対象になる?

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【はじめに】
日本の大学の卒業にかかる費用は約400~700万円と言われています。また、医学部や薬学部などの医療系の大学に進学する場合、1,000万円以上の費用がかかることも。
子供にはできるだけ広い選択肢を持たせてあげたいという親心から、学資保険に加入している人も多いのではないでしょうか。
しかし、学資保険には毎月1.5万円ほどのお金を支払う必要があり、場合によっては支払いが苦しいこともありますよね。
今回は、学資保険に関係する控除制度についてみていきたいと思います。

【学資保険と控除】

1.学資保険は控除対象となるのか
学資保険は子供のための保険なので、将来の学費を積み立てるだけではなく、親が亡くなった時や高度障害状態となり収入が得られなくなった場合に学費をまかなうことができます。
そのため、生命保険のような性質も持っており、税金の控除の対象となります。
会社員として働いている場合、年末調整で必要な書類を提出することで「住宅ローン控除」「配偶者特別控除」「障害者控除」などで過払い分の税金が戻ってくるのですが、「学資保険」もここに加えることができるのです。

2.控除手続きの方法
学資保険は、生命保険の控除制度上では「一般生命保険料」に分類されます。
年末調整で控除手続きを行うには、既定の書類を揃える必要があります。

・学資保険控除に必要なもの
①給与所得者の保険料控除等申請書兼配偶者特別控除申告書
②生命保険料控除証明書

給与所得者の保険料控除等申請書兼配偶者特別控除申告書に必要事項を記入し、生命保険料控除証明書を添付して勤務先に提出します。
生命保険料控除証明書は、毎年10月から12月の間に、契約している保険会社から送られてくるので、なくさないように厳重に保管しておいてください。
また、万が一保険会社から書類が送られてこない場合は、こちらから連絡して入手しましょう。
この書類がないと、控除手続きはできなくなってしまいます。

【最後に】

家族を養っていると、生活費や教育費などのお金がたくさんかかります。
将来のために保険に入るにしても、できるだけ抑えられる出費は抑えたいものです。
もし、天引きされた税金が少しでも戻ってくるなら、その分を保険料の支払いや貯蓄に回すこともできます。
控除手続きは、お金に関して切実な悩みを持っている人が活用すべき制度です。
今までこの制度を知らなかった方も、今年の年末調整からは必要書類を揃えて、申請されてはいかがでしょうか。

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