- 2021-12-10
- 学資
はじめに
こどものための医療保障を検討する場合、民間医療保険に加入するという手段のほかに学資保険の医療特約を付けるという選択肢もあります。
この記事では、その場合のメリットやデメリットについて説明します。
学資保険の医療特約か医療保険か
近年、民間医療保険の人気が高まっています。
全体で見た場合、その加入率は7割を超えており、40歳代および50歳代に限定するとおよそ8割の人が加入しているというデータもあります。(令和元年度生活保障に関する調査「生命保険の加入状況」公益社団法人生命保険文化センター)
これだけ多くの人が加入しているとなると、中には「こどもの医療保険も」と考える方もいらっしゃることでしょう。
大人に比べるとリスクは少ないとは言え、こどもが入院・手術をする可能性はゼロではありませんから、加入しておけば安心というわけです。
ただし、こどもの医療保障に関して言えば、選択肢は医療保険だけではありません。
学資保険に医療特約を付けるという手段もあるからです。
この場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
メリット
学資保険に医療特約を付ける場合、いちばん大きなメリットは一つの契約で教育資金の積み立てと医療保障の両方を手に入れることができるという点です。
保険契約の手続きというものは何かと面倒ですし、支払いの数が増えるというのも嬉しいことではありませんから、この点は大きな長所と言えるでしょう。
また、学資保険には一般的に払い込み免除特約が付いているので、親に万が一のことがあって保険料支払いができなくなった場合でも教育資金を用意してあげられるという点も安心材料です。
デメリット
医療保険の場合、入院・手術というメインの保障に加えて先進医療特約やがん特約などのオプションを付けることができます。
ところが、学資保険の医療特約の場合だと、保障の対象となるのは基本的に入院と手術だけです。
つまり、学資保険の医療特約には医療保険に比べてカバーされる範囲がやや限定されてしまうというデメリットがあるのです。
また、医療特約を付けることで返戻率が悪くなってしまう点もデメリットと言えます。
ただし、この点に関しては、別口で医療保険に加入する場合に比べればまだ安くつくという可能性もあります。
まとめ
ここまで見てきたように、医療保険との比較で考えた場合、学資保険の医療特約にはメリットとデメリットの両方があります。
このため、おすすめの選択肢は、個々のニーズによって異なります。
それぞれの家庭のニーズを明確化し、それにマッチした選択を行うべきでしょう。
もし、どちらにすればいいのか決めきれない場合は、保険のプロに相談されることをおすすめします。
きっと納得できる答えが見つかるはずです。