医療保険は損になる?医療保険の問題点と必要性

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日本には健康保険制度があり、この制度によって病気やケガをした時に保障を受ける事ができる為、民間の医療保険については加入の必要性に疑問を持つ人も多くいます。実際には民間の医療保険は損になるのかどうか様々な点から見てみましょう。

【保険の構造の問題】
それではどうして医療保険は損をすると言われるのかその理由を考えてみましょう。
一つは保険商品の構造が現代社会に適していないという事が挙げられます。
一般的な医療保険の主契約が入院給付金、手術給付金から成り立っており入院したり、手術をしたかどうかが給付金の支払いに大きく関係しているのです。

しかし近年医療費の増加や高齢者の増加問題により政府は医療費の抑制や、在宅医療、通院治療を強化し入院日数を短縮する方針を取っています。ですから入院したかどうかが大きなポイントになる民間の医療保険は掛金に対して給付金(リターン)の少ない保険になるので現在のような時代にはそぐわないのです。

【1入院の定義】
次に医療保険には1入院の定義という物があります。これによって1度の入院で最大何日まで保険の給付金を支払うかという上限が定められているのです。
何らかの病気で入院をし、よくなったから退院したものの再発した場合や、その疾病に関連する病気になった場合病気が完治していないと判断され1入院と見なされるのです。
このような場合は上限日数を超えた分の給付金の請求が出来ない仕組みになっていますので気を付けましょう。

【公的医療保険の充実】
そして日本は国民皆制度があるため、病気やケガになって医療機関で治療をした場合も医療費の負担や補助を受ける事が出来ます。例えばひと月の医療費が高額になった場合一定額以上を払い戻してくれる「高額療養費制度」があります。この制度のおかげで入院や手術で高額な医療費がかかった場合も家計における負担は軽減されます。

また多くの人は病気になった場合の収入減を心配しますが健康保険等に加入している会社員の場合「傷病手当金」という制度がありこれを利用すると1年半の間は手取りの約7割の給料を請求する事が出来ます。
これらの制度を利用して不足分の一部を補う事が出来ます。もし医療保険の加入を検討する人は病気になって民間の医療保険を利用する確率と、支払う保険料を考えてその必要性があるのか慎重に考える必要があります。
【まとめ】
このように現在の医療保険には多くの課題があります。その背景には私達の生活や寿命、医療費の増加など様々な問題が関係しています。
そして医療保険から得られるリターンは決して多くはない事を頭に入れて、現在お金に余裕のある人や、コツコツ貯蓄ができる人は医療保険に加入する必要性はあまりないかもしれません。

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