貯蓄があれば医療保険は不要?医療保険の必要性

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近年保険会社から、様々な種類の医療保険が販売されています。多くの人は、知人や親、家族が入っているから万が一に備え何となく、という気持ちで加入している人が多いのではないでしょうか?しかし、今加入している医療保険本当に必要なのか、もう一度考えてみましょう。

【保険の優先順位】
まず、保険を考える際には優先順位を考えておく必要があります。民間の保険には、医療保険のほかにも、生命保険、学資保険、個人年金保険、がん保険など様々な保険があります。
これらの優先順位を考えてみると、下記のようになります。
1. 生命保険
2. がん保険
3. 医療保険
4. 学資保険
5. 個人年金保険
まず、私達に一番必要になる保障は自分に万が一のことがあった場合に、遺された家族の生活を守るということが大切です。
病気や、怪我をした場合の治療費や入院費などはその次に必要になる保険ですので、まず生命保険やがん保険などを優先して考えておくべきでしょう。

【医療保険は必要?】
医療保険が必要か、不要か考える場合に貯蓄が十分あるかどうかが大きなポイントになります。
公益財団法人生命保険文化センターの調査を元に、全ての病気や怪我の平均的な治療費(差額ベッド代、食事代、お見舞いの人の交通費など含む)を見ると22.7万円となっています。
また、全ての怪我や治療に対する平均的な在院日数は19.7日となっています。
日本には公的医療保険があり、その制度の中に「傷病手当金制度」があります。これは、病気や怪我で働けなくなった場合に収入の3分の2を補償してくれる制度があります。
万が一病気になっても、20万円弱の貯蓄と、給料の3分の1程度を自身の貯蓄で補填する事ができれば医療保険に加入する必要性は低くなるでしょう。
傷病手当金制度のない自営業者や、貯蓄が少ない人、収入が不安定な人などはやはり医療保険に加入しておいた方が安心と言えるでしょう。

【在院日数と年齢】
厚生労働省の調査によると、高齢になるほど、平均入院日数は増えることが明らかになっています。ですから万が一病気になって入院をする場合は、高齢者ほど必要になる保障額は多くなることも覚えておきましょう。また、高齢者に多いアルツハイマーや、血管性認知症などでは平均で200~360日程度の入院が必要になりますので心配な場合は医療保険に加入しておいた方がよいでしょう。
医療保険の必要性を考える場合、貯蓄で賄うこともできますが、長期入院のリスクや、先進医療、自由診療などを選択する場合は不要とも言えません。医療保険については自分や家族のライフプランをしっかりと立てたうえで慎重に検討する事が大切です。

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