医療保険に登場する被保険者って何者?

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はじめに

民間医療保険・生命保険に加入するときや健康保険証を窓口で提示するときなどに、「被保険者」という言葉を良く耳にすると思います。
その言葉の響きから保険に大きく関係する立場の人ということは分かると思いますが、はっきりとした意味は分かっていますか?
その意味をちゃんと分かっていないと、保険の仕組みを理解することができません。
では、ここではその意味をはっきりさせていきたと思います。

対象となるのが被保険者

被保険者の「被」には「こうむる」という読みがあり、「ためになる何かを与えられる」という意味があります。
となると、被保険者は保険会社から保険金などを与えられる者と解釈できそうですよね。
しかし、実際にそれらを受け取るのは「受取人」と呼ばれる人です。
つまり、被保険者とは与えられる者ではなくて、与えられるために必要な者と理解しなければなりせん。
与えられるために必要な者ということは、対象となる者といえます。
そう考えると意味が頭に入りやすくなるでしょう。
要するに、被保険者とは保険の対象となる者であり、その者に何かあれば保険金が下りることになります。

登場人物は主に3人

「被保険者が何か?」は分かったと思いますが、ただそれだけでは保険の契約は成立しません。
医療保険の契約を成立させるには、あと2人の登場人物が出てきます。
それが「契約者」と「受取人」です。
契約者は、保険を契約する人であり、保険料を支払います。そのため、契約内容を決めたり、その後、その内容を変更できたりします。
受取人は、その字の通り保険金や給付金を受け取る人のことです。
そして、それになるのは契約者本人かその配偶者が一般的です。あとは子や親などの二親等以内の親族となります。
それから忘れないでいてほしいのが、受取人を誰にするかによって給付金などを受け取ったときに課せられる税金が異なってくるという点です。
その点を考慮して誰を指定するか決めましょう。

おわりに

上記であげた3人が医療保険における主な登場人物になりますが、脇を固める役割の者も存在しています。
それは「指定代理請求人」と「保険料負担者」です。
指定代理請求人は受取人が給付金などを請求できないときに代わりにそれを行う人のことです。契約時に前もって指定しておく場合もあります。
保険料負担者は、まさに保険料を負担する人のことで、通常は契約者と同一になります。ですが、契約者が専業主婦で保険料の支払いを夫の口座にしているような場合は、別々となります。
このように保険の契約の仕方によって、出てくる登場人物が異なってきます。
ですから、誰がどんな役割を担っているのか把握しておかないと、いざというときに保険を有益に活用することができなくなります。
そうならないためにも契約時にそういった点の疑問は解消するようにしましょう。

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