医療保険の請求には時効がある?

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はじめに

現実から逃げたいと思っている人の中には入院したいなんて考えるケースもあるかもしれませんが、ふつうは「入院したい」とか「手術を受けてみたい」なんて考える人はあまりいませんよね。
ほとんどの人は病気になりたいなんて思っていないわけです。
しかし、たとえそう考えていたとしても残念ながら病気になってしまい、入院をしたり手術を受けたりしなければならなくなる場合もあります。
おまけに、こういうときは治療費以外にも出費がかさみがちです。
また、保険が効かない高額な治療法を選びたいというケースもあります。
そのような出費に関しては公的な補助はありませんので、自分で何とかしなければなりません。
だからみんな民間の医療保険に入ろうと考えるわけですね。
ところでこの医療保険、請求には時効があるってご存知でしたか?

そもそも時効って何?

時効というと、何か悪いことをしてそれが見つかることなく逃げ通したケースを思い浮かべることが多いかもしれませんが、民事的な出来事の中にも時効は存在します。
その一つが医療保険における請求の時効なのです。
では、この時効とはそもそも何なのでしょうか?

これは、ごく簡単に説明すると、
「ある状態が長い間続いているとするなら、それが正しいとはいえないような状況であったとしても法律的に正しい状態であると認めてしまいましょう」
という意味になります。

では、なぜこのようなものが存在するのでしょうか?
主な理由として挙げられるのは「長い間その状態が続いているから」ということです。
長い間ある状態が続いていると、そこには法律的にもさまざまな事情がからんできます。
そのような状態をいきなり覆してしまうのは大きな混乱のもとですよね。
そういった混乱を避けるために「長らく続いている状態は法律的にも正しいとしましょう」ということです。

また、ある人がなんらかの権利を持っていたとしても「それを長い間まったく行使しないのであれば、その権利はなかったことにするべきだ」という考えや、「ある権利が長らく放置されていた場合に後からその事実関係を証明することは難しい」とする考えも時効が存在する理由として挙げられます。

医療保険における請求の時効

医療保険の場合、時効は3年です。
これは各保険会社で決めているのではなく、法律でそう決められています。
このため、3年が過ぎてしまうと最悪の場合は給付金をまったく受け取れなくなってしまうかもしれません。
せっかく入った保険、しかもちゃんとお金を受け取る権利があったのにそれを逃してしまうなんてもったいないですよね。
このような事態を防ぐためにも、保険の請求はできるだけ早めに手続きを行うようにしましょう。

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