盲腸に医療保険は使える?

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はじめに

人間はいつどのような病気をするかわかりません。
昨日まで健康だった人が急に病に倒れるということもあり得ます。
また、年齢が若いから大丈夫ということもありません。
最近では年齢の若い有名人ががんになったというニュースを耳にすることも珍しくなくなってきました。
このように身体のトラブルはいつ起こるかわからないわけですが、このようなトラブルに備える保険が民間の医療保険です。
加入していれば、万が一のときでも経済的な負担を和らげることができます。
ところでこの医療保険、盲腸にも使えるのでしょうか?

盲腸って?

本題に入る前に「盲腸」とは何なのでしょうか?
よく「盲腸になった」とか「盲腸で手術をした」とかいいますが、盲腸というのが正式な病気の名前でないことは多くの方がご存知ですよね。
盲腸というのは、実は大腸の一部分(小腸との境界付近)を表す用語です。
その盲腸の先に虫垂という小さな袋のような部分があります。
一般的に盲腸と呼ばれる病気は、この虫垂が炎症を起こした状態のことをいいます。

ところで、この病気の治療といえば、ひと昔前まではメスを使ってお腹を切る開腹手術が当たり前でした。
しかし、最近ではそうでもなくなってきています。
その大きな要因は腹腔鏡と呼ばれる医療器具の普及にあります。
お腹に小さな穴をあけてそこからこの器具を入れ、炎症を起こした部分を切り取ることが可能になっているのです。
このため、痛みや身体への負担は以前と比較してかなり軽くなっていますし、入院する期間も短くなっています。
ただし、この治療法が使えない場合もあります。
それは長く放置していたせいなどで病状が悪化してしまったとき。
このようなケースでは以前と同じようにメスでお腹を切る手術をしなければなりません。
一方、かなり症状が軽いケースでは薬による治療のみで回復する場合もあります。

医療保険は使える?

では、この病気にかかってしまった場合、医療保険は使えるのでしょうか?
結論からいえば、使うことができます。
腹腔鏡を使った治療であっても「手術」とみなされますので、入院に関する保障と手術に関する保障を受けることができるはずです。
ただし、腹腔鏡手術の場合は入院期間が通常よりも短くなる傾向にあります。
このため、入院して何日か経ってから保障がなされるタイプ(免責期間のあるタイプ)の保険に入っていて、入院した日数が保障日数に満たない場合は入院に関する保障を受けられない可能性もあります。
また、日帰りでかつ薬による治療のみで治った場合なども保障を受けることはできないでしょう。

なお、他の病気の場合であっても腹腔鏡に関して保障が受けられるのはあくまでも治療として使われた場合のみであり、検査として腹腔鏡が使われたケースでは対象にならないのがふつうのですのでこの点もご注意ください。

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