- 2021-12-30
- 医療保険
はじめに
原則として、日本に住んでいる人はいずれかの公的保険制度に加入しており、医療機関を受診するときは窓口でその保険証を提示します。
また、公的なものだけではなく民間の医療保険に加入している人も少なくありません。
そうすれば、公的な制度だけでは補いきれない部分をカバーできるようになるからです。
この記事では、これらの医療保険にはどのような制度や種類があるのかについて説明します。
公的なもの
はじめに公的な医療保険の制度から見ていくことにしましょう。
日本では国民皆保険制度が導入されており、この国に住んでいる限りは必ずいずれかの公的医療保険に加入しなければならないことになっています。
その制度としては以下のようなものがあります。
被用者保険
被雇用者、つまりお勤めの方やその方に扶養されている家族の方が加入する制度です。
このため、職域保険とも呼ばれます。
代表的なものとしては、組合健保や協会けんぽが運営する健康保険があります。
また、主として公務員の方が加入する共済組合が運営主体の保険もこれに含まれます。
国民健康保険
被用者保険に加入していない方、つまり自営業の方やフリーランスの方などが加入する保険です。
地域保険とも呼ばれます。
後期高齢者医療制度
75歳以上(一部例外あり)の方が加入する制度です。
それまで被用者保険あるいは国民健康保険に加入していた方であっても、75歳の誕生日以降は自動的にこの制度に移行することになります。
民間のもの
民間のものに関しては、分類の仕方によりさまざまな種類に分けることができます。
ここでは終身保険と定期保険という2つの種類について説明します。
終身保険
被保険者の方(保険契約の対象となる方)が亡くなるまでの間、つまり生涯にわたって保障が続くタイプの保険です。
保険料は基本的に加入時点の額をずっと支払い続けることになります。
その額は若ければ若いほど安いというのがふつうなので、加入は早ければ早いほどお得です。
定期保険
あらかじめ決めておいた期間だけ保障がなされるタイプの保険です。
何年かおきに保険を見直したいという方にはこちらのタイプが向いているかもしれません。
最後に
この記事では、医療保険の制度・種類について、公的なものと民間のものに分けて簡単に紹介してきました。
なお、民間のものに関しては契約のメインとなる部分以外に、特約と呼ばれるオプションを付けることも可能です。
どのようなオプションがあるのかについては商品によってさまざまです。
また、契約のメインとなる部分の保障内容に関しても、商品によって異なる場合があります。
このため、自身や家族のニーズにピッタリの保険を選ぶためには、保険のプロまで相談されることをおすすめします。