医療行為に対する値段を表している保険の点数とは?

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「保険の点数」とは「診療報酬点数」の事を言い、病院等で受ける医療行為に対する値段を表したものです。

【診療報酬点数】
これは、診療報酬点数表によって全国一律に決まっており1点につき10円で計算されます

それぞれの治療によって何点、何点と点数が決められておりそれに従って患者は事故負担割合額の医療費を支払う事になるのです。
診療報酬点数表は、医科、歯科、調剤の3種類に分かれています。
同じ病気であっても受診する病院によって加算される点数が違う事もあります。これは医師によって検査や投薬の量が多少違ったりする為です。

【実際の支払額】
それでは歯科で治療を受けた際の実際の保険点数と、治療費をみてみましょう。
歯科に一番初めに行った場合は「初診料」というものがかかります。これは全国一律182点と定められており、金額にすると1820円になります。これがそのまま患者さんの負担になるわけではありません。それぞれ年齢によって自己負担額が決まっていますのでもし3割負担の人であれば、1820円×0.3で546円が初診料になります。これに投薬量や治療費などを含めた保険点数を計算し窓口で支払います。

このように保険点数が決められていると言う事は全国どこで治療を受けても料金の差がなく患者としては有り難いのですが、問題も多々あります。

【保険点数の設定における問題】
それは病院側からするとどのような治療を行っても患者から同じように治療費を受け取る事が出来るという点です。
丁寧な診察や治療を行う医師がいる一方で適当な診療や手抜き治療をして報酬を貰おうと考える医師も多くいるのです。

また日本の医療保険は大変充実しており先進国に比べ約10分の1という低すぎる点数である事も問題になっています。
このような低価格できちんとした治療を行っていると確実に赤字になると言われています。
その為、保険ではスピードや手順の省略がされ理想的な治療を行う事が難しくなるという問題があります。
【まとめ】
現在日本では医療費が増大し赤字経営に陥っています。このような課題を受け診療報酬においても医科よりも安くなっている歯科の初診料、再診料、処置料、手術料などを同じにする事が検討されています。
診療報酬や点数が引き上げられると患者の負担は増えますが、私たちが安心して安全な医療を受けられる事に違いありません。
また私達自身も医療費の削減の為に食生活や生活習慣を見直し健康に留意する事が大切です。

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