治療費が高額になったら保険の限度額適用認定証を申請しよう

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病気やケガなどで治療費が高額になった時、家計の負担を軽減するために健康保険には「高額療養費制度」という物があります。しかし高額療養費制度による医療費の払い戻しは一旦窓口で支払いその後申請をして払い戻す為、急な入院などで高額な医療費がかかる場合は医療費の負担が生じます。このような時にはまず「限度額適用認定証」を取得しましょう。

【限度額適用認定証】
手術などの予定があらかじめ決まっている場合は加入している健康保険へ申請をして「限度額適用認定証」を取得すると病院の窓口での負担が自己負担限度額の範囲内で済み、とても助かります。
それぞれの自己負担額は年収によって下記のように5つに分類されています。
・年収,160万円以上の人252,600円
・年収770~1,160万円の人167,400円
・年収370~770万円の人80,100円
・年収370万円以下の人57,600円
・住民税非課税の人35,400円

もし現在の年収が500万円だった場合自己負担限度額は80,100円と差額のベッド代や食事代などになります。

【限度額適用認定証の貰い方】
限度額認定証は各健康保険の窓口に申請をして所定の用紙に記入すると発行してもらえます。
国民健康保険は市区町村の国民健康保険の窓口へ、健康保険証に協会けんぽと記載がある場合は協会の各都道府県の支部に申請をします。健康保険証に健康保険組合と記載がある場合はその健康保険組合が窓口になります。各組合や保険ごとに申請書類の書式が違いますので注意しましょう。また入院日などが事前に決まっている場合は早めに申請をして発行してもらうようにしましょう。

【限度額適用認定証の制限】
限度額適用認定証にも下記のような制限がありますので使用する際には気を付けましょう。

・2つ以上の病院に同時にかかっている場合病院ごとに計算をします。
・同じ病院でも内科と歯科などがある場合、歯科は別にします。
・1つの病院、診療所でも通院と入院はそれぞれ別に計算をします。
・入院中の食事代や差額のベッド代、歯科の自由診療などは支給の対象外になります。

全ての医療費がいつも自己負担額限度額以内になるとは限りませんが、大きな病気で入院をしたり治療費が高額になる場合は「限度額適用認定証」を申請して利用する事を覚えておきましょう。

【まとめ】
入院や治療で医療費が高額になる事が予想される場合はあらかじめ「限度額適用認定証」を申請しておくと支払い時にとても便利になります。
ただしこれは有効期限がありますので、期限がきれる前に申請して発行してもらうようにしましょう。

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