盲腸にかかったとき医療保険はどんな保証をしてくれるのか?

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■はじめに
民間の医療保険へ加入している場合、盲腸になってしまったときにはどんな保証をしてもらえるのでしょうか。今回はその治療費なども踏まえて解説いたします。

盲腸とは?

盲腸とは大腸の入口付近にある部位であり、虫垂(ちゅうすい)という突起した部分が炎症を起こすことが原因で発症するので「虫垂炎」とも呼ばれます。炎症を起こす理由としては、大腸菌や連鎖球菌などの細菌が何らかの理由で繁殖することが挙げられます。

症状の度合いには個人差がありますが、上腹部や右下腹部への激痛、また急激な発熱などを起こすのが特徴です。統計としては若年性の疾患となりますが、幅広い世代での発症リスクを持っています。

治療の流れ

まずは専門医による問診を行い、「どこが痛むのか?」「どれくらい痛むのか?」などをチェックします。次に血液検査やエコー検査をして、軽度であれば抗菌剤を投与し、経過を観察します。

しかし、炎症が酷いと判断された場合には手術を行い、その方法としては「開腹手術」と「腹腔鏡手術」が挙げられます。入院期間は開腹手術の場合は1週間から10日程度、腹腔鏡の場合は5日程度が一般的となっています。

入院費用と公的医療保険での保証について

手術費・入院費やベッド代などは病院によって変わってきますが、腹膜炎を発症しているかどうかが一つの決め手となります。なぜなら、これを発症していると手術料金が大幅に跳ね上がり、入院する日数などにも影響が出てくるからです。

手術料金には公的医療保険によって3割負担が適用され、腹膜炎を発症していない場合であれば10万円程度、発症している場合には18万円程度かかります。入院費用などを含めるとトータルで45万円程度かかりますが、さらに保険が適用されるケースがあるのです。

公的医療保険の高額医療費制度

公的医療保険にせよ民間医療保険にせよ、盲腸の治療をするときはしっかりと保証がなされる仕組みになっています。公的医療保険の場合には、上述した手術料金の3割負担の他、「高額医療費制度」というものが用意されています。

これは月当たりにかかる医療費が一定額を上回ったとき、その差額分が免除されるというものになります。上限額は年齢や収入によって変化しますが、一般的な場合であれば月額8~9万円程度に収めることが可能です。

民間医療保険の場合

民間の医療保険の場合には、一般的に「入院給付金」と「手術給付金」の2種類が用意されています。保険のオプションごとに内容は違ってきますが、契約書に記載されている条件により支給額が算出され、支払われる仕組みです。

掛金などがかかわってくるので、民間の保険を契約した際に交わす契約書の内容は、しっかりとチェックしておくようにしましょう。

最後に

盲腸と医療保険の関係について解説いたしました。公的医療保険にせよ民間医療保険にせよ、突然の傷病や疾病に罹患したときのことを考え、制度や契約書の内容は予めちゃんと調べておくように心がけることをおすすめいたします。

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