将来の老後への不安から、個人年金保険に加入する人は年々増加傾向にあります。今加入を迷っている人は、個人年金保険のメリット・デメリットについてしっかりと理解したうえで考えてみるとよいでしょう。

【個人年金保険に加入するメリット】
個人年金保険には、貯金にはない大きなメリットがいくつかあります。

・銀行預金よりも利息が高い
個人年金保険も定期預金と同じ仕組みで長く預けておくほど利息が多く付きます。しかし銀行などに預けていた場合の利息はほんの少しで数十年積み立てておいた後の金額の違いは歴然です。

・銀行に預けた場合すぐに引き出す事ができる為、確実に貯めるのが難しい
銀行の定期預金や貯蓄は、いつでも解約できるというメリットがあるため、意志の弱い人、計画性のない人はお金を確実に貯めることは難しくなります。

・生命保険料控除が受けられる
個人年金保険は、保険料控除の対象であるため、年末調整や確定申告をすると一定の所得控除を受けられます。

【個人年金保険に加入するデメリット】
しかし、よいことばかりでもありません。個人年金保険のデメリットやリスクについても見ておきましょう。

・インフレリスク
個人年金保険は、契約時に将来受け取れる金額が決められます。将来年金を受け取る時に、インフレが起こる可能性もあるため、リスクとして考えておく必要があります。

・保険会社が倒産
保険会社が倒産するリスクもあるでしょう。この場合、今まで支払った保険料がすべてなくなるわけではありませんが、将来受け取れる年金額が減ることになります。

・途中解約のリスク
個人年金保険は数十年支払い続けていくもので、その間に様々なことが起こります。契約時には、支払うことが出来ていた保険料が、家計の状況が苦しくなったり、世帯主のリストラなどの緊急事態で支払えなくなることもあるでしょう。途中解約をする場合には、支払った保険料よりも少ない返戻金となり、元本割れをするリスクもあることを覚えておきましょう。
保険の契約をする場合は、保障内容もさることながら、現在の生活を圧迫しない範囲で加入することが大切です。

【まとめ】
個人年金保険への加入を迷っている人は、上記のようなメリットとデメリットをしっかりと考え、それでも自身に必要だと感じたら加入するようにしましょう。
老後の備えとしては、個人年金保険以外にも不動産投資や、投資信託など様々なものがあります。その中の一つとして、個人年金保険を検討してみるのもよいでしょう。