国民年金追納のメリットと節税

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【はじめに】
国民年金は、満20歳から加入の義務があり、保険料を納付することになっています。
しかし満20歳の段階では大学生や専門学生の方も多いと思います。学生さんは給与所得がありませんし、経済的に納付が難しい方もいらっしゃるので、一時的に支払いを猶予しているケースもあるようです。そんなとき、活用できるのが「追納」という制度です。今回は、「国民年金追納のメリットと節税」というテーマでお話していきたいと思います。

【国民年金の追納とメリットについて】

国民年金保険料の納付が困難なとき、年金機構の承認を受ければ支払いを免除・猶予してもらうことができます。
この免除・猶予した保険料は、少しずつ追納することが可能です。
追納が可能な期間は承認された月から10年以内で、猶予や免除した古い期間から順に納付することになります。また、猶予や免除を受けた期間が2年以内なら加算はありませんが、3年目以降になると経過した期間に応じて、加算額を支払う必要がありますので追納は早めの方お得です。わざわざ国民年金を追納するメリットはあるのかと疑問視する方も多いと思いますが、実は追納には2つのメリットがあります。以下に見ていきましょう。

1.受給できる年金額が増える
国民年金の受給額は、加入期間によって金額が変わってきます。当然、満額受給である480ヶ月(20歳〜60歳までの40年間加入した期間)が最大となりますが、免除や猶予を受けた期間も加入期間として算入されます。
しかし、免除や猶予を受けた期間は保険料を納付した期間より受給額が減ってしまいます。追納することでこの減額分を埋めることができますので、結果的に年金受給額を引き上げることができるという訳です。

2.社会保険料の控除による節税が可能
国民年金の納付は、社会保険料控除の対象となります。つまり住民税や所得税の節税が可能です。住民税を自分で支払っている場合は、5月頃に前年所得に応じた納付書が郵送されると思います。ここにある金額が社会保険料の控除分減額されているのです。

【国民年金の追納方法は一括・分割両方できる】

国民年金を追納する際、猶予や免除を受けた期間により金額も非常に高くなる場合もあると思います。その際、気になるのが支払いは一括で払わないといけないのか、分割でも大丈夫なのかという疑問です。
答えはどの方法でも可能になっており、1ヶ月ごと納付することが可能になります。
ご自身の経済状況に合わせて追納時期・金額を決めましょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、「国民年金追納のメリットと節税」というテーマでまとめてみました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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