老齢厚生年金、いつからもらえばいい?

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はじめに

みなさんよくご存じの通り、ある一定の年齢になると年金がもらえます。
ですが、この年金は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2つがあります。
さらにこれらの年金は「繰り上げて」早くもらえたり「繰り下げて」その分金額を多くもらえたりするのです。
ではどちらがお得なのでしょうか。
今回はこのことについてお話したいと思います。

2つの年金とその対象

まずはそれぞれの基本情報から見ていきましょう。

老齢基礎年金

主に自営業者、専業主婦(夫)などが対象であり、65歳からもらうことができます。
条件は60歳になるまでに最低25年以上国民年金保険料を納めていることです。
2017年8月1日からは10年でも受け取れることになりました。ただし、もらえる年金額は当然減ってしまいます。

老齢厚生年金

主に会社員などの人が対象です。
もらえる条件としては上記の要件を満たしている前提で、厚生年金に1か月以上加入していなくてはなりません。
以前は60歳が支給開始年齢でしたが、2025年度にかけて(女性は2030年度にかけて)段階的に引き上げられ、最終的には65歳支給開始になります。

年金受給の繰り上げ・繰り下げ

老齢基礎年金も老齢厚生年金も60歳から繰り上げてもらう(早めにもらう)請求をします。
そうすると1か月ごとに0.5%の減額となります。

そして65歳を過ぎてから今まで老齢基礎年金をもらっていない人が繰り下げの請求をすると1か月の繰り下げにつき0.7%の増額になります。

結局、どちらを選んだらよいのか

現在体力もあり、60代以降も仕事をするつもりであっても「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」同時の繰り下げは推奨されていません。
ひとまず「老齢厚生年金」は支給開始年齢にはもらっておいた方がよいでしょう。
もし万が一のことがあり、突然働けなくなったら収入が全く無くなってしまうからです。

とはいえ、「繰り上げ」がいいのか「繰り下げ」がいいのかというのも難しい問題です。
人の寿命はだれにもわかりません。
60代で亡くなる人もあれば、100歳まで生きる人もいます。
そして「繰り上げ」「繰り下げ」の問題をあまり重要視しなくてもよいという意見もあります。単純に、年金だけでは生活ができないかもしれないからです。

まとめ

とはいっても、この「繰り上げ」るか「繰り下げ」るかの受給開始年齢など、年金の問題を全く気にしなくてもいいわけではありません。
年金の仕組みと年々変わる年金の法律について注視しておき、老後の生活を考える必要があるからです。
国や政府の動向を見ながら、将来のことはしっかり考えていきましょう。

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