- 2022-2-7
- 学資
はじめに
教育無償化の動きが進んできているとは言え、それでも子どもの教育にはお金がかかります。
特に、大学進学となると数百万円程度の出費は見込んでおかなければなりませんし、場合によっては一千万円以上のお金が必要になることもあります。
と言っても、このお金は子どもが生まれてすぐに用意しなければならないものではなく、大学進学までに何とかすれば間に合います。
そこで多くの家庭では、何らかの手段を使ってコツコツとお金を用意していくことになるわけです。
その手段のなかで代表的なものと言えば、やはり学資保険。
この記事では、その学資保険の返戻率がどのように推移してきたのかということや、この率を少しでもアップさせる方法についてお伝えします。
返戻率の推移
まず、返戻率がどのように推移してきたのかという点から見ていくことにしましょう。
ひと昔前であれば、返戻率が120%あるいは130%というようなものもありました。
たとえば、合計200万円を積み立てれば、240万円とか260万円といった金額を受け取ることができていたわけです。
しかし、現在そのような学資保険を見かけることはありません。
マイナス金利などの影響により保険料が上がり、その結果として返戻率が下がってきてしまっているのです。
それでも学資保険がおすすめ
返戻率が下がってきていると言っても、それでも学資保険はおすすめの手段です。
たとえば、現在でも返戻率が110%近くになる学資保険もあります。
今の時代、銀行にお金を積み立てていっても、これだけの利率になることはまずありません。
また、投資であれば110%をはるかにオーバーするようなリターンを期待できるかもしれませんが、その一方で大きな損失を出してしまうリスクもあります。
子どもの教育費用を用意するために、そのような賭けを選ぶ人はあまりいないのではないでしょうか。
さらに、払込免除特約のように学資保険ならではのメリットもあります。
このような点を総合的に考えると、やはり学資保険がおすすめなのです。
返戻率をアップさせるには?
最後に、返戻率をアップさせる方法についても紹介しておきます。
この場合のポイントは「少しでも長期間、保険会社にお金を預けるようにすること」と「少しでも保険会社の手間を省くこと」です。
お金を預けている期間が長ければ長いほど保険会社がそれを運用できる期間も伸びますし、手間が省ければそれだけ経費がかかりません。
その結果、保険料を安くすることができるので、返戻率のアップにつながるというわけです。
具体的な方法としては、前者の場合は子どもがなるべく小さいうちに加入しておくことです。
そうすることで、お金を預ける期間が長くなります。
後者に関しては、保険料をできるだけまとめて払うこと、そして満期時も一括で受け取るようにすることです。
このようにすれば、保険会社の手間が省けるので、結果的に返戻率をアップさせることができるようになるのです。