生活保護受給者は学資保険に加入できない?保険も資産になるの?

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学資保険は子供の教育費を貯める方法として人気ですが、生活保護受給者が加入する場合制限があったり、加入ができないことがあります。
生活保護受給者は近年増加傾向にありますので学資保険の加入についても詳しく知っておきましょう。

【生活保護受給者は学資保険に加入できない?】
生活保護を受給する場合、預貯金や、不動産、資産などは全て調査の対象になります。
それは一定以上の資産がある場合、生活保護を受給できないからです。
資産の中には、生命保険や学資保険なども含まれるため契約をしている人は、解約するように指導されます。
これは小学校、中学校の時には教育扶助、高校生の時には生業扶助から入学準備金や学業に関する費用が支給されるためです。
もし学資保険に加入しており生活保護を受けることになった場合、保険を解約した解約返戻金は生活費に充てることになります。

【例外もある】
ただし下記のような条件を満たしていれば、解約をしなくてもよいという例外もありますので覚えておきましょう。
解約後に後悔しないためにも、学資保険の例外についてはしっかりと理解しておきましょう。
1、 学資保険の被保険者と受取人が同一世帯に住んでいること
2、 解約した際の払い戻し金を同じ世帯に暮らす子供の学費として使う場合
3、 学資保険の解約払戻金が50万円を超えていないこと
この3つの条件がありますが、実際には半年以上生活保護を受給する場合には解約をするように指導されるようです。

【学資保険に新規加入することは難しい】
生活保護受給者が、上記の条件を満たせば解約しなくてもよいとされていますが、小学校から高校まで学費の補助が受けられる、新規契約をする場合収入の審査などから新規で学資保険に加入することは難しいと考えられます。
これは学資保険だけに限らず、養老保険等貯蓄型の保険は同様の扱いとなり生活保護受給者が加入することは基本的にできませんので気を付けましょう。

【まとめ】
生活保護受給者が新規に学資保険に加入することは基本的にできません。
また、既に加入している場合は解約をするように指導されます。
生活保護は、資産を売却し親類からの援助など全て手を尽くしたが、どうすることもできない場合に申請をして利用できるセーフティーネットです。
一番の悲しみは、子供の教育費が貯められず子供たちが学ぶ場を奪われるということです。
貧困が子供の教育にまで及ばないように、貧困と教育について国や社会全体で考えていく必要があります。

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