学費にかかるお金と学資保険の必要性

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はじめに

学資保険の必要性が高い人は「子供に高いレベルの教育を受けさせたいと思っている人」または「貯蓄が苦手な人」です。
しかし、子供にかかる学費がどれくらいなのかを把握していなければ、そもそもの貯蓄も難しいでしょう。
そこでまず「学費にかかるお金」から見ていきましょう。

学費はこんなにかかる

保護者が支出した年間子供一人当たりの「学習費総額※」を基に計算。
幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間で、各段階・各学校種別の学習費総額は以下の通りとなっています。

公立:(円)
幼稚園 649,088
小学校 1,926,809
中学校 1,462,113
高等学校1,372,072

私立:(円)
幼稚園 1,584,777
小学校 9,592,145
中学校 4,217,172
高等学校 2,904,230

※保護者が子供の学校教育及び学校外活動のために支出した経費の総額

公立では近年、全学校種において学費はほぼ横ばいで推移しています。
私立では、幼稚園・小学校・中学校で増加傾向ではありますが、私立高等学校は前回調査から減少しています。これは授業料や補助学習費(学習塾・家庭教師・自宅学習などの費用)が減少したことによるものです。
(資料)文部科学省「平成30年度学校基本統計(学校基本調査報告書)」

ちなみに、このデータは全国で調査を行いその平均値が出されているため、例えば、東京・大阪・名古屋といった三大都市や、有名私立学校などにかかる学費よりも低くなっています。

大学にかかる学費については、公立で約244万円、私立4年間で約507万円かかるとのことです。(資料)日本FP協会「くらしとお金のワークブック(2018年9月改訂)」

これらのデータを基に幼稚園~大学卒業まで全て公立で通ったとしても約780万円かかってしまいます。一方、全て私立に通った場合、約2,300万円もの学費になります。

学資保険の必要性

公立よりも私立は約3倍もの学費がかかります。
前述の通り、都市部や有名私立学校、「より良い教育を子供にさせてあげたい」と思えば、それなりの費用が必要になっていきます。
「2,000万円超か、安いな」と思われるご家庭であれば学資保険の必要性は低いと思います。
しかし、そういう人は少ないでしょう。2,000万円、大金ですよね?
長期的なスパンで計画的に教育資金をためていく必要があります。

そこで学資保険です。
学資保険は教育資金の積立を目的とした保険で、目的が明確かつ、自由にお金を引き出せないため計画的にお金を積み立てられます。

また学資保険は「保険」です。
満期金保険金を受け取るための積み立て以外にも、保障がついているという点が大きなメリットです。
例えば、契約者が死亡・高度障害状態になってしまった場合、それ以降の保険料の支払いが免除されます。
また入院給付金特約や手術給付金特約などを付ければ、ケガや病気・手術に対しても備えられます。

さらに、学資保険の月々の保険料は「一般生命保険料」となり、生命保険料控除の適用が可能。つまりは所得税・住民税を節税できるのです。

預貯金と学資保険を「受取額」で比べると、現在の預金は利息がつかない状況なので、貯蓄に重点をおいた学資保険のほうがより多くの額を受け取れます。
返還率が110%~120%を超える商品もあり、資産運用としての側面もあります。

また、保険の場合「支払わなければならない」という強制力が働くので、副次的効果ではありますが、お金を貯めやすいということも学資保険のメリットといえるでしょう。

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