学資保険の返戻率の推移と返戻率を上げるポイントとは?

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はじめに

お子さんの学資を備える方法の一つとして、これに特化した学資保険があります。
学資保険は、これまで返戻率が高いことが魅力と言われていました。
しかし近年は、その返戻率が下降傾向にあるとのお話が。
返戻率が下がってしまったら学資保険に入る意味はないのでしょうか?
また同じ保険会社で同じ保険プランであったとしても、加入の仕方で返戻率が変わってしまうケースがあります。
この記事では、学資保険の返戻率の推移と、それに関連する標準利率や予定利率の関係、返戻率を高くするポイントなどについて見ていきたいと思います。

学資保険の返戻率についてのおさらい

それではまず、返戻金と返戻率について確認しましょう。

学資保険の契約期間内に支払った保険料の総額に対して、節目ごとに受け取ることができる祝金や、保険満期時に受け取るお金の総額を返戻金と言います。
また、それを利率で表したものを返戻率と言います。
ちなみに2021年5月現在、学資保険では110%ほどの返戻率が主流です。

返戻率の推移について

ここで保険会社がどのように返戻率を決めているのか、その仕組みを見てみましょう。

これは保険商品全体で言えることですが、まず保険会社は保険加入者から月々の保険金を集めます。
そして、それを元手に有価証券など、より安全な投資で運用していきます。
保険会社は、加入者に支払うべき保険金を約束していますから、できる限り安全な運用を行うわけですね。
そして、このとき金利が下がると、おのずと返戻率も下がってしまうという仕組みです。
保険会社は、運用時点の金利水準を見て予定的に利率を決めます。これを予定利率と言います。

標準利率と予定利率の関係について

標準利率は金融庁が国債の利回りを基準として決定したものです。
予定利率はこの利率を元に各保険会社によって算出されています。
今から28年前1993年当時は、この標準利率は5%ほどあったと言われています。しかし、その後推移はどんどん下がり、昨年2020年にはなんと0%となり、過去最悪の数値となっています。
保険会社側ではこの状況を受けて、予定利率を下げたり保険料の引き上げを決めるなど、対策を講じています。
学資保険も例外ではありません。
ただし、現在学資保険に継続して加入している場合は、加入時の返戻率が保たれます。

学資保険の返戻率を上げるポイントとは?

この状況の中で返戻率を上げるポイントがあります。
それは保険の加入方法にあるようです。
一つ目は加入される親御さんもお子さんもできるだけ若いうちに加入することです。
お子さんならば出産予定日の140日前から加入できます。親御さんなどは、年齢が若い方が加入することで返戻率も上がります。
ただし、万が一の保険料免除特約も考慮するならば、中心的に家計を支えている方が加入される方が良いので、その判断は慎重にするべきでしょう。

まとめ

今回は、お得な学資保険を選ぶ目安となる「返戻率」に着目してご紹介しました。
さらに返戻率を上げる方法としては、保険料の払込みを一括払いや年払いなど、まとめて支払う方法や、不要な保障をできるだけ外す工夫などもあげられます。
詳しくは保険会社のオンライン窓口などで、相談してアドバイスをもらうようにしましょう。

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