医療保険に重複加入したらどうなる?

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はじめに

損害保険(火災や自動車など)の場合は、どれだけ多くの保険に加入していたとしても、実際に発生した損害以上の補償を受け取ることはできません。
これは「実損填補」と呼ばれる制度があるためですが、医療保険に関してはこの制度が適用されることはありません。
つまり(民間の)医療保険の場合は重複して加入していたとしたら、加入している分だけ給付金を受け取れるということです。
では、重複加入することのメリットとしてはどのようなことがあるのでしょうか?
またデメリットは存在するのでしょうか?
以下で考えてみることにしましょう。

重複加入のメリット

主なメリットとしては次のようなことが考えられます。

保障の「穴」を少なくできる

保険がカバーしてくれる範囲は、商品によって異なることがあります。
つまり、病状や病気の種類によっては給付金が支払われないケースもあるということです。
ですから、一種類の保険に加入しているだけだと、場合によっては病気になったのに給付金がもらえないということがあるかもしれません。
保障の対象が異なる保険に複数加入しておけば、そのような「穴」を少なくすることができます。

相談窓口が増える

重複加入するということは、それだけ相談できる窓口(担当者)が増えるということです。
何か相談したいときに複数の窓口があれば、広い意見を聞くことができますし、別の会社から聞いた返事が妥当なものかどうかを確認することも可能になります。

破綻のリスクをカバーできる

「もしも」が起こるのは、自分や家族の身だけのことではありません。
何らかの理由によって加入している会社が破綻してしまうこともあります。
重複加入しておけば、そのようなリスクに対応することができます。

重複加入のデメリット

では、デメリットとしてはどのようなことがあるでしょうか?

保険料がたくさんかかる

これは当たり前のことですが、重複加入するとそれだけ支払う保険料額も増えることになります。

請求のときの費用がたくさんかかる

病気などで入院・手術を受けたときに給付金を受け取るためには、病院で診断書を書いてもらわなくてはいけません。
そのためには1通あたり数千円~1万円程度の費用がかかります。
コピーでもOKの場合ならともかく、原本が必要なケースでは重複加入していると、その分だけ費用がかさむことになります。

手続きが増える

重複加入している保険すべてに手続きをするとなると、それだけ書類を記入したり、問合せや連絡をしたりしなくてはなりません。
つまり煩雑な手間が増えるということです。
また、住所などの変更があった場合の手続きにも、余計に手間がかかります。

最後に

今回は、医療保険に重複加入した場合のメリット・デメリットについて考えてきました。
重複加入するにしても、1つの保険だけに加入するにしても、ご自身や家族のニーズ、家計の状況などをしっかりと考慮し、最適な保険を選ぶようにしましょう。

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