- 2020-7-24
- 医療保険
はじめに
国民健康保険や社会保険などの被保険者証は3種類あり、またそれぞれに3つの番号が記載されています。
あなたは病院受診のときや、身分証明のためなどに提示する保険証の番号に着目したことはあるでしょうか?
今回は、そんないつも身近にある公的医療保険の被保険者証の番号について、ご紹介していきたいと思います。
公的な医療保険をおさらいしてみよう
公的な医療保険制度は、会社勤めなどの方が社会保険に入り、対して個人事業主やパート・アルバイトの方・学生さんなどが国民健康保険になります。
75歳以上になると後期高齢者医療制度の対象となり、それぞれの保険制度の種類に応じて保険証が発行されます。
保険証番号から種類がわかる
公的な健康保険の被保険者証には、「記号」「番号」「保険者番号」と3種類の数字が記載されています。
これらの数字から何がわかるのか?ひとつひとつ見ていきましょう
記号からわかること
「記号」は事業所ごとに設定された数字で、事業者整理記号とも呼ばれています。
企業などに勤めている方にはその企業ごとの番号が、国民健康保険に加入している場合は地方自治体を示す数字が記載されています。
番号からわかること
「番号」は「被保険者整理番号」ともいわれます。そのため、配偶者など被扶養者には同じ番号が割り振られています。
現役で企業に勤めている方やすでに退職した方も含めて、社会保険の加入順に割り振られます。
ちなみに被保険者番号は、病院での入院や手術のときの高額療養費制度の申請、傷病手当金や海外で医療費を全額負担したときの払い戻し申請に必要となります。
保険者番号からわかること
最初の2桁は、健康保険事業を行っている団体の番号となります。そのためこの番号を見ることで、公的医療保険の種類を知ることができます。
まずは「01」これは全国各地域の健康保険協会(協会けんぽ)の専用番号です。
つづいて「02」は、協会けんぽ船員保険の専用番号になります。
国民健康保険加入者は、6桁の保険者番号となり、市区町村を示す文字と国保を示す「国」という文字が入ります。
後期高齢者医療制度(75歳以上)では、保険者番号が「39」となります。
まとめ
今回はお手持ちの保険者証の番号のもつ意味合いや、具体的な保険制度の内容にもふれてみました。病院受診の際、何気なく受付に提示している保険証には、あらゆる情報が記載されているのですね。この保険証は身分証としても使われる貴重な情報源ですから、大切に扱っていきましょう。