医療保険と健康保険の違い

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はじめに

保険と聞くと、どのようなものを想像しますか?
どのような場合に備えて入るものなのでしょうか?
生命保険なら亡くなったときに備えるものですし、火災保険なら火事、地震保険なら地震、自動車保険なら事故に備えて入るわけです。
でも、これだけはありません。
「健康保険」や「医療保険」というものもあります。
この2つはどう違うのでしょうか?

両者の違い

最も大きな違いは強制か任意かという点です。
健康保険のほうは公的な制度で、公的医療保険といわれることもあります。
その人あるいはその人を扶養している人の仕事の形態やまたは年齢などによって種類は異なりますが、必ずいずれかには加入しなければなりません。
なお、その保険料は収入によって変わってきます。
一方、民間の医療保険の場合は、それに入るか入らないかはその人自身が決めることになります。
もちろん、必ず入らないといけないものでもありません。

また、健康保険の場合は保険証を持って病院に行けば、かかった費用のうち自分で負担しなければならない割合だけを窓口で払い、残りは病院から保険の運営者に請求が行われます。
それに対して民間医療保険の場合は、必要な書類を添えて保険会社に請求をすれば、給付金が支払われます。

医療保険は安心をもたらしてくれるもの

そもそも、民間の医療保険とはどんなものなのでしょうか?
この保険はその名の通り「医療」を使うことになった場合にお金を受け取ることができます。
ただし、医療ならどんな場合でもお金を受け取れるわけではありません。
風邪を引いたりお腹を壊したりして病院に行き、処方箋を出してもらった程度ではお金を受け取ることはできません。
ではどのような場合にお金を受け取ることができるのでしょうか?

それはある程度重い病気やケガをして、入院や手術をしたときです。
入院や手術をすることでかかってしまった費用という損害を補償してくれるのがこの保険なのです。

このように聞くと、そういった費用は健康保険のほうで何とかなるから必要ないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、入院や手術となると健康保険を使ったり高額療養費制度を利用したりしたとしてもかなりの額を負担しなければならないケースがあります。
また、入院や治療にかかるお金以外にもさまざまな出費が発生してしまいます。
医療保険に入っておけば、これらの出費をカバーすることができるのです。

さらに、新しい治療法の中には健康保険が効かないものもあります。
こういった治療法を選択するには相当な負担を覚悟しなければなりませんが、医療保険ではそういった治療にも対応できるオプション(特約)が用意されています。

つまり、健康保険は必ず入らなければならないものであるのに対して、民間の医療保険は入っておくことで安心をもたらしてくれるものということですね。

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