- 2022-3-2
- 医療保険
ケガや病気による治療や手術で入院をした際、保障として給付金を受け取ることができる医療保険。しかし入院や手術によって、保障の対象にならないものもあります。今回は医療保険の給付対象外になる入院や、手術などについて紹介します。
医療保険とは
公的医療保険では補えない支出(費用)に備えるための保険で、医療保険の多くは「入院給付金」と「手術給付金」が主契約となっています。主契約に特約を付け加えることで、保障をより充実させることもできます。
保険会社により保障内容や特約の種類・給付される金額は異なります。数社から見積もりを取ったり内容を比較したりするなど、ご自身に合った保険を選びましょう。注意点として、保障が開始される前の入院や手術は給付の対象外になります。
また、医療保険の加入には健康状態の告知義務があり、健康状態によっては加入できない場合もあります。
入院給付金
ケガや病気の治療のために入院をした際に支払われます。「入院〇日目から給付」・「入院1日あたり〇千円」・「1入院あたり〇万円」など、保険会社(商品)により支払われる条件や金額は異なります。また支払限度日数も商品ごとに異なるので、確認しておきましょう。
手術給付金
ケガや病気で「所定の手術」を受けた際に支払われます。保障のタイプは2つに分かれ、1つは保険会社が約款で定めている88(89)種類に分けられたもの。もう1つは、公的医療保険に連動するもの(約1000種類)が対象となります。
入院しないオペを受け、入院給付金の支払いがない場合でも、手術給付金が支払われる商品もあります。オペをした際は、保険会社の担当者に確認をすることをオススメします。
注意点として1つ例を挙げます。たとえば保障の対象になる手術を保障開始日以降に受けたとします。通常ですと給付の対象になります。しかしその手術が「保障が始まる前に発生していたケガや病気が原因の場合」は、原則として給付の対象外になります。
給付の対象外になる入院
治療を目的としない検査入院や、出産に伴う入院(正常妊娠・自然分娩)は対象外ですので注意しましょう。
また近年では入院日数が短期化しています。それに伴い日帰り入院が保障されるものも増えていますが、日帰り入院と認められるケースや認められないケースもあります。不明な場合は該当するのかどうか、医療機関と保険会社に確認をしましょう。
給付の対象外になる手術
「治療を目的としていない」・「約款に記載されていない」・「公的医療保険の適用外」となる手術は、給付の対象外になります。その他の一例を以下に紹介します。
〇美容整形
〇正常分娩
〇視力矯正(レーシック)
〇創傷(そうしょう)処理
〇抜歯
〇異物除去術(鼻腔内皮膚切開・外耳)
〇タコ・魚の目の術後縫合
最後に
医療保険に加入することで、ケガや病気で入院や手術をしても経済面や精神的にも安心が得られるのではないでしょうか。給付の対象外になる入院や手術もありますが、保険の仕組みを理解し、内容や条件など比較してご自身に合う保険を選びましょう。