- 2022-5-3
- 医療保険
公的医療保険だけで賄えない自己負担分や、他にかかる費用を補うために任意加入する民間の医療保険。いざという時に給付金を受け取るためには、必要書類を提出して請求手続きをしなければなりません。請求手続きに必要な書類とはどのようなものでしょうか。
保険金・給付金請求の流れ
けがや病気になった時の保険金や給付金などは、受取人本人の請求で支払われるのが一般的です。けがや病状によって本人が手続きできないなど、代理人による請求ができる場合もあります。いずれにせよ加入している保険会社へ連絡して相談することになります。
支払い事由に該当するのか
契約内容によって、けがをした時の状況や病名が支払い事由に該当しない場合もあります。また、通院日数や手術内容など細かい条件に該当するか問われる場合もあるので、請求前に確認する必要があります。必要書類の提出によって保険会社による審査が行われます。
手続きに必要な書類
手続きには保険会社指定の書式があり、郵送で受け取れるのが一般的です。保険会社の書類以外に必要なのが、診断書や入院・通院などの証明書です。手術名が必要な場合もあるため、手術を受ける前に保険会社に確認しておくと良いでしょう。事後請求が一般的ですが「がん保険」など告知を受けた時に請求できる場合もあります。
書類作成にかかる費用
医師の署名が必要な診断書作成は一般的に4,000円前後かかります。入院途中で給付金を請求することも可能ですが、退院後に残日数の請求を行う際にも診断書が必要になります。書類作成費用が2倍になるうえに保険で賄えないので注意が必要です。
複数の保険に加入している場合
重複した保障内容でも複数の保険会社の保険に加入できます。特別な疾病に対する保障や入院日額が異なるなど、それぞれに特徴があるため複数加入は珍しくありません。複数の請求が可能になる一方、保険料や請求時の費用が高くなるデメリットも考慮が必要と言えます。
請求漏れを防ぐために
軽いけがや病気で一回だけの通院のため、保険請求できることに気付かないケースは珍しくありません。近年では感染症での自宅待機療養期間が請求事由に該当する場合があります。医療機関受診後は自身で判断せず、保険請求できるか確認することをおすすめします。
最後に
医療費を補うために加入する民間の医療保険はとても大切です。いざという時の給付金手続きに必要なのは、書類だけではなく心の準備と言っても過言ではありません。指定代理人請求などもあるため、普段から家族などと保険の話をしておくことも大切と言えるでしょう。
また、人生設計に備える医療保険選びは、安心して任せられる代理店選びから始まると言っても過言ではありません。