- 2017-3-15
- 医療保険
現在、ガンで死亡する人は2人に1人と言われるほど死亡原因として高いものとなっています。そこでもしガン保険に加入していない人が、ガンを患った場合の気になる治療費や入院費などについてみてみましょう。
【ガンの治療費の平均】
ガンが発生した部分にもよりますが、がんになった場合の一般的な治療費についてみてみましょう。
・胃ガン 29万円
・結腸ガン 25万円
・直腸ガン 34万円
・肺ガン 22万円
・乳ガン 23万円 (すべて自己負担3割の場合)
また健康保険には、ひと月の医療費が一定額を超えた場合に高額療養費制度というものを利用する事ができ、一定額を超えた部分について払い戻しがされる制度があります。
これを利用すると、一般的な所得の家庭では自己負担9万円程度で済みます。
【ガンの平均日数】
次に、ガンになった場合の平均入院日数と入院費についてみてみましょう。
最近では、医療技術の向上や、医療費の増大問題などから入院日数が減り平成20年では平均入院日数は23.9日になっています。
会社員や公務員の場合、病気になって働けなくなった時に傷病手当金というものが1年6か月間支給されますのでこれを利用すれば働けなくなった場合の収入減をある程度はカバーする事ができます。
ただし、自営業者などが加入する国民健康保険にはこのような制度は在りませんので、ガン保険に加入していない場合は万が一に備えある程度の備えが必要になります。
【その他のリスク】
ガン保険に加入していれば、ガンと診断された時に給付される「診断給付金」というものや、ガンで通院した場合の「通院給付金」などが給付されるものもあります。
また、ガンの治療の為に先進医療を受けた場合の技術料は公的医療保険の対象外になるため全て自己負担になります。
ガンの治療は長期化する事が予想され、退院後にも抗がん剤治療を続けると医療費は高額になります。
住宅ローンの支払いや、子供の教育費などが重くのしかかる時期に世帯主がガンになってしまった場合のリスクを考えると大変大きなものになります。
【まとめ】
抗ガン剤治療が長期化した場合、治療費は約100万円程度かかる事を覚悟しておきましょう。また、多くの場合今までの収入を維持する事ができず、世帯収入は減ってしまうリスクがあります。
収入の減少を全て賄う事は出来なくても、その一部を補う事ができるのがガン保険と言えます。
ガン保険はガンになってから、加入する事はできませんので健康なうちに加入を検討しておく事をお勧めします。