30代、40代のお金の不安、解決法

006e3d1e62d72021c1b6848a6329ec9d_s

【はじめに】
前回の記事では、30代、40代のお金の不安に焦点を当てました。
アクサ生命保険株式会社が2017年に行った調査によると、30代のうち7割以上、40代のうち8割以上の人が、将来の社会や自分自身の暮らしに対し何らかの不安を感じているようです。中でも、老後に受け取れる社会保障や消費税の引き上げなど、お金に関する不安を上げた人の割合が高くなっています。
また、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った調査によると、30代、40代のうち5割以上の人が、50万円以下の貯金しかできていません。
なかなか貯金が貯まらない原因は、生活の大変さ、仕事でのストレス、子育て資金、介護資金などさまざまです。
今回は、お金の不安を少しでも軽くするための解決策をまとめます。

【お金の不安の解決策】

1.貯金を殖やす
将来への不安が募る原因には、収入の少なさや、貯金の少なさが挙げられます。
収入を増やすことができれば一番いいのですが、なかなかそうもいきません。
まずは、節約して貯金を殖やすことを考えてみましょう。

(1)独身者の場合
・自炊する
・飲み物を持参する
・なるべくお金のかからない趣味を考える(散歩、読書、DVD鑑賞など)
・人付き合いをほどほどに抑える

(2)既婚者の場合
・携帯代を見直す
・頼れそうな場合、親に子育てを手伝ってもらい、働く時間を確保する

2.保険について調べる
いつ起こるか分からない病気や怪我も、働き盛りの世代の不安を大きくする要因となっています。
貯金をすることで少しは不安が軽くなりますが、病気や怪我をした場合予想外の出費がかさむこともあります。また、病状によっては休職・退職を余儀なくされることも。
そんなときのために生命保険や医療保険に入っている人も多いと思いますが、必要以上の保険料のせいで家計を圧迫してしまっては本末転倒です。
保険についても勉強して、自分に合ったプランを選びましょう。

(1)利用できる制度を調べる
入院するほどの病気や怪我で医療費が多額になった場合は、実は公的な医療制度でもある程度まかなえます。
みなさんも、風邪の治療で病院にかかったことがあると思いますが、保険証を提示することで受診料や薬代は3割負担で済みます。
入院が必要な病気にかかった場合も、治療費が一定額を超えると「高額療養費制度」という制度を利用して8万円前後に抑えることができます。(所得によっては最高25万円)
また、国の医療制度の他にも、正規雇用で働いている人は健康保険や厚生年金、会社独自の福利厚生による保障が受けられるので、現時点で自分が利用できる制度について調べてみましょう。

(2)プラスアルファとして民間の保険を利用する
では、なぜ民間の生命保険や医療保険に加入している人が多いのでしょうか。
単に公的な医療制度のことを詳しく知らない、保険会社で働く友人との付き合いで加入したなどということもあるかと思いますが、公的な制度では選べる治療方法や治療環境が限られてくるということが大きいのではないでしょうか。
例えば、入院した時。他の人に気を遣わずゆっくり休みたくて個室を希望すると、差額ベッド代が出てしまいます。差額ベッド代は、公的保険では対応できません。(病院側の都合や治療の関係上どうしても個室が必要な場合は保険が適用されます)
入院が長期になればなるほど、ベッド代がかかります。
また、がんにかかって新しい治療法を受けたい場合も、保険適用外となることがあります。
民間の保険は、このように公的保険でカバーしきれない部分を補うために利用すると、むやみに無理に高い保険料を払い続けなくてよくなります。

【最後に】

今回は、貯金と保険の観点から、30代、40代のお金に関する不安の解決法をまとめました。
これだけで不安要素が全て消えるわけではありませんが、少しは軽くなるのではないでしょうか。
特に保険は、毎月のことなので、公的保険との併用も視野に入れて効果的に利用しましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る