将来仕事ができなくなる不安に備える保険とは

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はじめに

「万が一」や「もし・・・」といった不安を和らげたり解消したりするのが保険の役目ですよね。
では「今は元気に仕事をしているけど、もし病気にかかって仕事ができなくなったら・・・」とか「定年は65歳に伸びたけど、60歳を過ぎてもちゃんと仕事をこなせるのかなぁ?」といった不安に備える保険にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下で考えてみることにしましょう。

就業不能保険

「もし病気やケガで仕事ができなくなったら、収入はどうなってしまうのだろう?」
そんな不安を和らげてくれるのが「就業不能保険」です。
この保険に加入していれば、病気やケガで入院・自宅療養して仕事ができなくなったときに保険金が支払われます。
保険金額は低いものは10万円くらいから、高いもので50万円程度という商品が一般的です。
加入できる年齢は普通20~60歳くらいまで、保険期間は50歳~70歳の間で自らの希望によって選ぶという商品が多いようです。

なお、休職理由の半数近くを占めるのは、うつ病などメンタルヘルスの問題ですが、このような精神疾患による就業不能は多くの就業不能保険では保障の対象外とされています。
ただ、まったくないということではありません。
数は少ないものの、精神疾患による就業不能を保障の対象としている商品もいくつかはあります。
これらの商品では「所定の日数以上、入院する必要がある」とか、「給付の回数が限られている」といった制限が設けられているのが一般的です。
もしメンタル面で不安を抱えながら仕事をしている方は検討してみる価値があると言えるでしょう。

個人年金

厚生年金の支払い開始が65歳に延長されるとともに、企業側にも65歳までの雇用が義務付けられ、60歳を過ぎても現役として働く人が増えています。
しかし、60歳と言えば「老年」の入り口。
昔に比べれば60歳や70歳と言っても若く見える人が増えてきましたが、これくらいの年齢からは個人差も大きくなるため、急激な体力の衰えを感じる人も少なくありません。

そんな中「60歳を過ぎても働く自信がない。でも年金は65歳からしか受け取れないし・・・」という不安を感じている人もおられるのではないでしょうか。
そういう人におすすめなのが個人年金です。
個人年金には「個人年金保険」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の2種類があります。

前者は、受け取れる年金の額が最初から決まっているタイプと運用次第のタイプとがあります。
対して後者は運用次第で受け取れる年金の額が変わってくることになります。
また、個人年金保険は途中で解約して返戻金を受け取る(払込額よりも少なくなる可能性はありますが)ことができますが、iDeCoは中途解約そのものができません。
なお、双方ともに保険料(掛金)は所得控除の対象となりますが、iDeCoでは全額が対象となるのに比べて個人年金保険では上限が決められています。

最後に

今回は、将来仕事ができなくなる不安に備える保険について考えてみました。
このような不安を抱える人は、不安の中身に合わせて保険を選ぶようにしてみて下さい。

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