「将来の展望がない」と思う前に

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はじめに

仕事にやりがいを感じず、貯金も大してない、そのうえ今後親の介護が待っているかと思うと将来に展望が持てず嘆いている人が大勢いるのではないでしょうか。
しかし、本当に展望はないのでしょうか?
今回はお金の面からその点について考えてみたいと思います。

手取りは増えていますか?

将来に展望が持てない理由の一つに「お金」がありませんか。
親の介護のことだけでなく、自身や家庭があるなら家族の生活などでお金は常に必要なのに給料は増えず、貯金もまともにできない状況に陥っている人が多々いるはずです。

しかし、それなりの年数一つの会社に勤めているのなら役職手当がつくこともあるでしょうし、いくらかの残業手当もつくでしょうから給料が多少増えていてもおかしくないですよね。
では、なぜそう感じないのでしょう?

おそらく、それは手取りが増えていないからです。
みなさんご存知だと思いますが、給料は額面通り受け取るのではなく税金と社会保険料が差し引かれえた分を受け取ります。

つまり、税金と社会保険料が上がると手取りが減るので、給料が増えた実感が湧かないのです。
実際、差し引かれる所得税は給料が高ければ高いほど上がりますし、社会保険料も年を追うごとに増えています。また、高齢化社会と人口減少の影響で、これらの負担額は増えていく流れにあると考えられています。

となると、貯金ができないのも手取りが増えないからと言えそうですよね。
しかし、そうとも言えません。

どちらかというと、手取りを把握していないから貯金ができないと言えます。
月50万円の収入があるつもりで支出を考えたとしても実際には30万円しか収入がなかったら成り立たないですよね。
これと似たようなものです。

額面通りにお金が入ってこないのは分かっていても、実際にいくら手元に入ってきているか把握していないからどんなに細かく支出を見直したとしても貯金ができないのです。
ですから、まずは手取りを把握しましょう。
それから支出について考えるのです。
その際に、貯金も支出に含めてください。
出ていくお金として予算にちゃんと組み込まれるので着実に貯金することができます。

より良い選択をしたいなら

手取りを把握し支出を見直せば貯金もでき、少しは将来に展望が持てると思います。
しかし、貯金ではそれ以上増えることはないですよね?
上手く貯金ができるお金が捻出できたとしても、その額が微々たるものであれば資産と呼べるほど大きな額にするのは難しいかもしれません。
そう思うと、頭に浮かぶのは投資でしょう。
ただ、リスクが高いのでやりたいとはすぐに思わないはずです。
ですが、小額から始められる投資信託のようなリスクを抑えた金融商品もあります。
このようなものから始めながらお金の知識を身につけ、いずれはハイリスク・ハイリターンに挑戦するのもいいのではないでしょうか。

そこまでやることはないにしても、投資などのお金の知識を身につけるのは大切です。
大きなくくりで言えば、手取りの計算方法もお金の知識です。
知っていると上手く貯金ができ、知らないと上手くいきません。

そして、その貯金を増やすにしてもお金の知識が必要です。
知識を持っていれば自分に合った最適の方法で資産形成ができます。
お金の知識を身につけていればお金にまつわることに関してより良い選択が可能となります。それができれば将来の展望が少しは持てるようになるのではないでしょうか。

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