会社員の年金事情!保険料の半分は会社が負担しているって本当?

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会社員の場合厚生年金に加入することになりますが、保険料の負担が会社と折半され被保険者が半分、会社が半分支払うようになります。厚生年金は私達の老後の生活の大きな支えになるものですので、その仕組みや保険料の計算等について詳しく知っておく必要があります。

【厚生年金保険料はどうやって決まる?】

国民年金保険料は一定の収入以下の人を除きどのような人でも一律で決まっていますが、厚生年金保険料は本人の収入(標準報酬月額)によって納める保険料が異なります。平成26年のデータに基づくと標準報酬月額が20万円の場合厚生年金保険料は34,948円になり実質負担額はその半分の17,474円になります。収入が30万円の場合52,422円で実質負担額は26,211円、40万円の場合71,643円となり実質負担額35,821円となっています。

このように収入が多くなるほど厚生年金保険料は多くなりますが、給付を受ける際にも報酬比例となっているため支払った保険料が多い人ほど多くの年金を受け取れることになります。

【保険料の納付と計算方法】

国民年金保険料は、年金受給者以外は自身で納める形になりますが、厚生年金保険料は給与から天引きされる形で納めるようになります。
また保険料の計算に使用する標準報酬月額は、毎年4月から6月までの3か月間に受け取った給与総額を3で割り算出します。
この計算で算出された収入は、9月から翌年の8月までの厚生年金保険料の計算に適用されます。

厚生年金保険料の月額は下記のような計算で求められます。
厚生年金保険料の月額=標準報酬月額×厚生年金保険料率
ただし、保険料率は度々改定されますので年度末に確認しておきましょう。

【国民年金と厚生年金の大きな違い】

保険料の納付方法や、保険料の決め方以外にも国民年金と厚生年金には違いがあります。まず厚生年金は遺族年金や老齢年金、障害年金などが手厚いということ、病気や怪我によって働けなくなった場合に傷病手当金を受け取ることができるなど充実した保障があります。

【まとめ】

厚生年金の保険料は会社と被保険者で折半して払っていきます。国民年金に比べ保険料は割高ですがその分充実した保障や、将来受け取る年金額に違いがあります。国民年金に加入している人は、将来の年金不足に備え国民年金基金で上積みをしたり、付加年金に加入するという事も考えておく必要があるでしょう。また万が一に備え民間の保険も検討しましょう。

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