年金の支払い履歴、どうやって確認するの?

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はじめに

10年ほど前に「消えた年金問題」というのがあったのを覚えていますか?
国民が払った年金の多くが「誰が、いつ、どのくらい」払ったのか分からなくなり、結果的に延べ5000万人の年金保険料が宙に浮いた状態になりました。

年金の納付状況や今後もらえる額などについて曖昧な状態だと、後々困るのは加入者自身です。
将来しっかり年金を受給するために、また不正などによって損をしないためにも年金の支払い履歴などついて知っておくべきです。

今回は年金の支払い履歴についてまとめてみました。

2つの年金履歴確認方法

年金履歴の確認方法は、アナログ式とデジタル式(ネット情報)の2つの方法で確認できます。
以下詳しく見ていきましょう。

ねんきん定期便

ねんきん定期便は基本的に毎年1回、加入者の誕生月に送付されます。
ほとんどの場合、はがきで送付されますが、35・45・59歳といった手続き上節目の年齢の方へは封書で送付されます。

定期便には表と裏面にそれぞれ支払い履歴などの重要な情報が記載されています。
まず、表面の重要項目についてですが、必ず確認してほしいのが「受給資格期間」という項目です。
65歳になった時点でこの期間が120ヵ月に満たない場合には、そもそも年金を受給できないので気を付けなければいけません。

また、裏面で確認すべき項目は「最近の月別状況」と書かれた箇所になります。
この欄が「納付済み」になっていれば問題ありません。

もし「未納」と書かれている箇所がある場合には「本当に保険料を支払っていなかったのか?」確認する必要があります。
もし納めていなかった場合でも2年間はさかのぼって納付することもできるので、きちんと納めるようにしましょう。
このほか「免除」「未加入」と書かれているケースもあります。

ねんきん定期便中に記載されている内容や履歴についてしっかり把握し、納め忘れのないようにしましょう。

ねんきんネット

ねんきん定期便がアナログ式だとしたらデジタル式に当たるのが「ねんきんネット」です。
このねんきんネットは、ねんきん定期便を紛失してしまった人が支払い履歴を確認したり、ご自身が将来どれくらいの年金を受給できるかといったシミュレーションができます。

ねんきんネットを利用する際には、メールアドレス・基礎年金番号・アクセスキーが必要です。
基礎年金番号はねんきん証書や年金手帳に記載されています。
またアクセスキーは、ねんきん定期便に記載されていますが、紛失してしまった場合でもユーザーIDの発行依頼をすれば後日IDが書かれた用紙が5~7日ほどで郵送されてきます。

まとめ

今回は年金の支払い履歴を確認できる2つの方法について紹介いたしました。
この2つの方法では、支払い履歴のほかにも追納や後納、届書の確認等が可能になります。
将来に備えて一度は目を通しておくことをお勧めいたします。

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