将来受け取る年金は安い?思った以上に見込み額が低い3つの理由

TSURU17623012_TP_V

毎年1回誕生日月に日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」には、老齢年金の見込み額が記入されています。しかし、多くの場合ここに書かれている年金額は予想以上に少なく老後への不安が募る人も多いのではないでしょうか?
年金見込み額が少なくなる理由について、みてみましょう。

【厚生年金額を除いて計算されている】
ねんきん定期便に掲載されている見込み額は、「厚生年金基金から支給されている額を除いた額が計算されている」ため実際の金額よりも低くなっているのです。
もし、厚生年金基金の部分も含めた年金額が知りたい場合は、ねんきんネットの「年金見込額試算」という機能を使うと、厚生年金基金から支給される金額を含めた年金額を知ることができます。

【50歳未満の場合】
50歳になった年から届くねんきん定期便は「老齢年金の見込額」が掲載されています。
50歳までに届く、ねんきん定期便とは異なりこの見込み額には現状の給料が60歳まで想定され、それに応じた保険料を納付した場合の年金額を掲載しています。
ですから、今まで送付されていたねんきん定期便の額よりも、より現実に近い年金額が記載されています。
ここに掲載されている金額は、今まで納めた保険料によって計算されたものでこれから60歳になるまでに支払う保険料は含まれていません。このようなことから、実際にもらう年金額よりも低く感じるのです。
しかし、今後の働き方や、年金制度などによっても受け取る金額は大きく変わる事がありますので注意しましょう。

【国民年金未納期間が長い】
厚生年金は企業に勤めてから、手続きを開始する為未加入ということはありませんが、国民年金の場合は20歳以上の国民全員に加入の義務があります。その為収入が少ない学生時代や、アルバイト、フリータ―などをしていた場合に収入が少なく国民年金保険料を支払えず、未加入期間が長かったという人も多くいます。
未納期間が長いと年金額に直接反映されるため、年金額が低く掲載されている事があります。もし経済的に保険料の納付が困難な場合は、「未納」ではなく「免除」という制度もありますので是非確認してみるとよいでしょう。
老後に支給される年金額を調べた時、思った以上に低くがっかりしたという人も多いはずです。年金額が低くなるのは、上記のような理由がありますので実際に支給される金額とは異なる事も頭に入れておく必要があります。

関連記事

ページ上部へ戻る