- 2019-11-26
- 個人年金・年金
はじめに
サラリーマンの方など厚生年金に加入している場合、保険料は給料から天引きされるのが普通なので、自分で手続きをして納付することはまずないでしょう。
しかし、自営業の方などいわゆる国民年金の「第1号被保険者」の場合は、自分で手続きをして保険料を納付しなければなりませんよね。
その際、納付の方法としては銀行や役所などの窓口での現金払い・口座振替・クレジットカード払いの3つがあります。
ところで、どの方法が一番おトクなのでしょうか?
以下で考えてみることにしましょう。
おトクな納付方法
おトクな方法としては「前納」や「早割」といったものがあります。
一つずつ見ていきましょう。
前納
半年分・1年分・2年分の3タイプがあり、前納する期間が長いほどおトクになります。つまり、この中で一番おトクなのは2年分前納ということですね。
例えば、平成31年4月分から令和3年3月分までを窓口の現金払いで前納する場合なら、2年分395400円の保険料が380880円に割引され、14520円おトクになります。
窓口の現金払いではなく口座振替で2年分を前納するなら、納付額は379640円とさらにおトクです(15760円の割引)。
クレジットカード払いの場合、割引額は現金払いの場合と同じです。
ただし、ポイントのことを考えると、クレジットカード払いが一番おトクになるかもしれません。
例えば付与率が1%なら、およそ3800円分のポイントが付くことになり、前納割引と合わせて18000円以上もおトクということになるからです。
なお1年分を前納するのであれば、平成31年4月分から令和2年3月分の場合、現金払い(もしくはクレジットカード払い)なら3500円の割引、口座振替なら4130円の割引となっています。
また、半年分だと、令和元年10月分から令和2年3月分の場合、現金払い(クレジットカード払い)なら800円の割引、口座振替なら1120円の割引となります。
早割
これは口座振替限定の方法です。
通常の振替日よりも1ヶ月早く振替納付することで、ひと月当たり50円(年間で600円)が割引されます。
早割で納付するためには、振替口座のある金融機関か年金事務所での手続きが必要で、実際に1ヶ月早く振替されるまでは手続きから2ヶ月程度の期間がかかります。
なお、現金払いの場合やクレジットカード払いの場合、先ほど説明した「前納」以外に割引はありません。
ただしクレジットカード払いの場合は、当月分支払いでもポイントは付くことを考えれば「早割」よりおトクになることもあります。
最後に
ここまで見てきたように、最もおトクな方法は口座振替(もしくはポイントを考慮してクレジットカード払い)の2年前納ということになります。
結構まとまった金額が割引となりますので、家計に余裕があるのならぜひおススメします。
なお、クレジットカード払いにする場合、リボ払いにしてしまうと金利が掛かり、せっかく前納にしたのにそのメリットが薄れることになってしまいますので注意しましょう。