将来への備え年金計算について

94c10f5e0e95bf779508ad5a96a9c330_s

はじめに

高年齢者雇用安定法第9条では、定年となる年齢を65歳としており、多くの企業が雇用契約終了年齢を65歳と定めています。その後の人生は、それぞれの方のライフプランで決まるかと思いますが、その後の収入の中心となりうる年金受給額も気になるところですよね?そこでこの記事では、現在65歳から受給が見込まれる老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算について、見ていきたいと思います。

老齢基礎年金の受給額計算について

それでは老齢基礎年金の計算方法から見ていきましょう。
これは、10年以上納めた方に支給されるものです。
もしもあなたが、満20歳から満60歳までの40年間(480か月)きちんと国民年金を納めていれば、満額となる年間およそ78万円が現時点では65歳から受給できることになります。また未納の期間については、規定に応じて減額されることになります。
※納付期間と認められているのは、満20歳から満60歳までの間で、実際に納付した期間、この期間内で厚生年金に加入していた期間、厚生年金に入っている配偶者の扶養家族であった期間です。

老齢厚生年金の受給額計算について

老齢厚生年金は、1階部分の老齢基礎年金の受給資格があれば、たとえ加入期間が1か月でも受給することができます。それは、土台となる国民年金を10年間払い続けているという実績に上乗せされるものだからです。また特別支給の制度により、満60歳から65歳の間で前倒しして受給できる仕組みがありますが、この前倒しの受給年齢も段階的に引き上げられてきています。
さて、老齢厚生年金受給額については、平均的な給与額と厚生年金の加入期間(加入月)によって計算されます。老齢基礎年金(1階部分)にプラスされる老齢厚生年金の受給額は、平均給与額が加味されるためケースにより異なりますが、厚生年金に1年間加入した場合だと年額およそ1万円から5万円、これが10年間加入となると10万円から50万円、40年間加入だと40万円から200万円のプラスが見込まれます。

まとめ

ここまで国民年金の土台部分となる老齢基礎年金の受給額と、それにプラスされる老齢厚生年金の受給額についてざっくりと見てきましたが、これらは目安となり、さまざまな加算や減額などがあるため、一概にはいえません。しかし、毎年の誕生月に「ねんきん定期便」というはがきがご本人様宛に届きます。この中には現時点で想定できる年金受給時の金額が記されていますので、今後のライフプランを考えるうえでの目安になるかと思います。このはがきは意外と気づいていない方も多いようですが、せっかくの大切な記録ですから、しっかりと確認しておきましょう。またこの内容は、登録によってネット上でも確認が可能ですので、有効に活用していきましょう。
またさらなる将来の備えとして、今からできる民間「個人年金保険」などもおすすめです。安心して暮らせる未来を今からしっかりと見据えていきましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る