国民年金の2年前納はお得?

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【はじめに】
国民年金は6か月、1年、2年の分を前納することができます。もちろん前納すればお得になるのでこの制度を始めたわけですが、保険料や税金のしくみは複雑なのでトータルで見るとデメリットが発生することもあります。どうせ前納するならお得にしたいですよね。
この記事では2年前納のメリット・デメリットについてお話したいと思います。

【2年前納のメリットは?】

・毎月払いよりお得になる!
2018年度は16,340円、2019年度は16,410円が節約額になります。
だいたい1か月分の保険料が節約できることになります。

・クレジットカードでポイントが貯まる!
これはタイトルそのままずばりです。
「一括払い」のみの選択になってしまいますが、クレジットカードでも年金を支払うことはできます。
一概にはどのクレジットカードが一番お得かというのは言えませんが、自分が普段使用していて「ここのポイントを貯めたい!」というものを選ぶと良いでしょう。

・税金対策になる!
前納すると、その年に全額社会保険料控除を受けることができます。
ですが、その年に一気に控除を利用してしまうと翌年の控除は無くなります。1年ずつ分割して控除することもできますので、気を付けましょう。

【2年前納のデメリットは?】

・2年前納分のお金が一気に無くなる!
額にしてだいたい40万円くらいを払うことになります。もし今まで毎月引き落としのリズムに慣れていたのに、一気に2年分の保険料金が無くなって経済的に困るのであれば、あまりおすすめできません。

・前納申し込みの時期に注意!
毎年、2月末までに国民年金の2年前納を申し込まなくてはいけません。その期限を過ぎると自動的にその年は毎月の支払いということになります。

・就職・転職の予定がある人は注意!
国民年金の加入者(自営業、専業主婦など)の人が近いうちに就職して厚生年金に加入するかもしれない、という場合は気を付けてください。
国民年金と厚生年金はどちらかひとつにしか加入できないしくみになっているからです。
上記にあるように、2年前納をすると、自動的にその年全額社会保険料控除という扱いになります。そのままで就職などをして厚生年金加入となった場合、前納した分は国民年金なので未経過分の保険料は還付される(返される)ことになります。
その場合、修正申告を行わなくてはならないので、手続きが増えることになります。

【まとめ】

国民年金の2年前納のしくみをおわかりいただけたでしょうか。
メリットに気を取られて後のことなどをあまり考えずに払ってしまうと、落とし穴が待っている可能性があります。1年先、2年先とは言っても未来のことはなかなか予測できないものです。自分の経済状況にあわせて上手に利用しましょう。

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