将来もらえる年金受給額は職業によって違う?

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はじめに

非正規雇用・正規雇用では将来もらえる年金の受給額が大きく異なります。
フリーター・パートタイマーなどの非正規雇用では基本的に、年金の一回建てにあたる部分「国民(基礎)年金」にしか加入できません。
対して正規雇用は、国民年金と合わせて公的年金の二階建てにあたる部分、「厚生年金」にも加入します。2つの区分の年金がもらえるので年金受給額が多くなるのです。
また、国民年金は被保険者が全額負担しなければならないのに対して、厚生年金は年金保険料を会社が折半して支払ってくれます。
「夢は正社員」だったり、親が「正社員になりなさい」と口酸っぱく言ったりするのはそういう”メリット”があるからなんですね。

年金の受給額を知ろう!

国民年金の受給月額は保険料の納付月数で決まります。
20歳~60歳までの40年間、きちんと保険料を納めたのであれば、月満額で65,141円を受給することができます
これは令和2年度4月分からの受給額で、国民年金の受給額は物価の変動などによって定期的に見直しがされます。
とはいえ月額65,141円・・・。
これだけで暮らしていけるのか?
かなり疑問ではありませんか?

厚生年金の受給額は、保険料の納付月数と”収入”によって決まります。
厚生年金(国民年金を含む)の平均受給月額は、約145,000円となっています。
国民年金の倍以上ありますね。これだと少し安心といったところでしょうか。
加えて、収入が高ければ高いほど受給額も増えます。
ちなみに、平均受給額には男女差があり、男性の平均受給月額は約16万5,000円。
女性は約10万3,000円となっています。

他にもこんなメリットが?厚生年金

年金は老後の生活資金だけでなく、病気や障害を負ってしまった際に受給できる「障害年金」、生計を維持されていた方が亡くなった際に受給できる「遺族年金」があります。

国民年金と厚生年金では、こうした障害年金や遺族年金についても違いが出てきます。
結論から言うと厚生年金の方が保障が手厚く、万が一に備えることができます。

障害年金で見ると、障害基礎年金は1級~2級までしかありません。
障害厚生年金は1級~3級まであります。「障害手当金」という一時金も給付されます。
1級~2級の年間に受け取れる基礎部分の金額は両者とも同じですが、後者はそれにプラスする形で収入によって金額が増えます。
また配偶者がいる場合には「配偶者加入年金」も受給することができるのです。

最後に

職業を選ぶ際、将来性や「本当にやりたい仕事か?」だとか、給料・休日・待遇面など、色々と考えますよね。
しかし実際には非正規雇用か正規雇用というのも大きな要素だと思います。
非正規雇用を否定する気は全くありません。しかし、正規雇用は優遇されているところも大きいのは事実です。
今回は年金について少し取り上げました。こうしたことも念頭にあなたの将来・ライフプランについて考えるきっかけになれば幸いです。

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