年金をもらいながら働くと確定申告が必要?

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はじめに

老後の生活といえばひと昔ふた昔前は「年金をもらいながら悠々と過ごす」という方が多かったかもしれません。
しかし、いまの時代はなかなかそうもいかないようです。
以前に比べれば年金をもらえる年齢も高くなりました。
それに少子高齢化の進展にともなって年金財政は厳しさを増すばかり。
ちょっと前には「老後2000万円問題」なんていうニュースも世間を騒がせましたね。
制度を維持するために導入されたマクロ経済スライドのおかげで実質的な年金の受取額も年々減らされていっています。
こうなると年金をもらえる年齢になっても仕事をしている人が多いのではないかと思われます。
ところで、年金をもらいながら働くと確定申告がいるのでしょうか?

確定申告は必要?不要?

年金をもらいながら働くという人が増えているのは年金だけでは満足のいく暮らしがしにくくなっていることだけが原因ではないかもしれません。
それこそひと昔ふた昔前の60代・70代といえば「お年寄り」という言葉がふさわしく感じられる人が多かったものです。
しかし、最近ではこの辺も事情が異なってきました。
もちろん個人差はありますが、60代であれば多くの方が現役時代とそん色なく仕事ができる状態。
70代でもまだまだ元気な人が多いように見受けられます。
人によっては80代でもバリバリに働いている方もいるでしょう。
したがって、年金をもらいながら働くというのは現代の高齢者にとってわりと当たり前ともいえる状態なのかもしれません。

そこで浮上してくるのが確定申告の問題です。
もちろん、給料だけをもらっている人の場合は一定の額まで申告は不要です。
さらに、年金だけをもらっている人の場合も基本的には不要です。

しかし、年金をもらいながら働いているとなると事情は変わってきます。
ただし、その場合でも申告がいらないケースもあります。
では、どのようにしてそれを見分ければよいのでしょうか?
ここで参考になるのが、2012年から運用が開始されている公的年金等に係る確定申告不要制度です。
この制度によれば、もらっている公的な年金が年間400万円以下で、かつ公的年金(雑所得)以外に20万円をオーバーする所得がなければ申告は行わなくてもいいことになっています。
つまり、年金をもらいながら働く人の場合はその仕事による所得など年金以外の所得が20万円をオーバーしていれば申告をしなければならず、20万円以下であれば不要ということになります。

最後に

今回は年金をもらいながら働くと確定申告が必要なのかどうかについて考えてみました。
「自分は申告しなくても大丈夫」と思っていても、実際には申告が必要になるケースもあります。
そのようなケースでは申告を怠ったと見なされ場合によってはペナルティが課せられるかもしれません。
年金をもらいながら働いていらっしゃる方はそういったことのないようくれぐれも慎重に確認を行い、不明な点があれば年金事務所などに相談されることをおすすめします。

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