年金とマイナンバーの連携について

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はじめに

年金の手続きと言えば何かと面倒という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結婚などで苗字や住所が変わったらわざわざ年金事務所まで出向いて手続きしたり、免除や納付猶予の手続きをしようと思ったら役所へ行って証明書類を発行してもらったり・・・。
「手続きをしなければならない」と考えるだけでうんざりしてしまいますよね。
しかし、一部の方を除き、そのような面倒な手続きをしなければならないというのは過去の話です。
現在では年金とマイナンバーの連携が行われているので、手続きはかなり簡単に済むようになっています。

すでに運用スタート

年金とマイナンバーの連携は2019年7月から本格的に運用が始まっています。
そのおかげで現在ではこれまで必要とされてきた届け出や証明書類の準備のうち、いくつかの手続きに関してはそれらが省略されるようになっています。
たとえば、名前や住所が変わった場合などでも、年金とマイナンバーの紐づけさえ行われていれば特に手続きをする必要はありません。
また、免除や納付猶予の申請をするときでも、両者の紐づけがあればこれまで必要だった証明書類を取り寄せなくてもよくなりました。

ところで、マイナンバーと言えばどこか一ヶ所にすべての個人情報のデータがまとめて管理されていて、各役所が必要に応じてそれを参照するという形態を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際にはそのような情報の管理は行われていません。
情報は、これまで通り各役所が必要なものだけを保有するという形になっています。
そして、ある役所へ別の役所から請求があれば、それに応じて必要な情報を提供しているのです。
このため、すべての個人情報が一気に流出してしまうというような心配はないとのことです。

連携の確認はねんきんネットで

すでに連携が始まっていて、これまで必要だった届け出や証明書類が必要なくなったと言っても、それは年金とマイナンバーの紐づけが行われている方のみの話です。
場合によっては両者の紐づけがなされていないケースもあるかもしれません。
そのようなケースでは、従来通りの届け出や証明書類が必要になります。
紐づけがなされているかどうかは、ねんきんネットで確認することができます。
ねんきんネットの「マイナンバー(個人番号)収録状況」欄に「収録済」と表示されていれば紐づけが行われています。
一方、「-」と表示された場合は紐づけが行われていません。
この場合は、年金事務所で紐づけの手続きをするか、厚生年金に加入している方の場合は勤め先経由で紐づけの手続きを行ってください。

なお、ねんきんネットを利用するには年金番号とアクセスキーが必要になります。
アクセスキーは毎年誕生日ごろに送られてくるねんきん定期便に書かれています。
また、紐づけの確認は年金事務所で行うことも可能です。

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