年金をいくらもらえるか計算する方法

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はじめに

自分が将来どれくらいの年金をもらえるのか、その額を知りたいという方は少なくないでしょう。
この記事ではその計算方法について紹介します。
ただし、厚生年金の場合、計算は複雑で数字に強い方でなければ自分で行うのは少し難しいかもしれません。
そこで記事の後半では、50歳以上が、だいたいの受取額を知る方法についても紹介します。

計算方法

まずは国民年金の計算方法から説明します。
満額の場合、受取額はその年ごとに変わります。
2021年度の場合、年額で780900円です。
ただし、保険料未納あるいは保険料納付を免除・猶予されていた期間がある場合は、その分受け取る額が減らされます。
免除の場合、計算方法は下記の(1)と(2)を合算することになります。

(1)満額×(保険料を全額納めていた月数÷480)
(2)満額×(保険料納付を免除されていた月数÷480)×減額割合

(2)の減額割合はどれくらいの免除を受けていたかによって変わり、
全額免除の場合:1/2
3/4免除の場合:5/8
半額免除の場合:6/8
1/4免除の場合:7/8
となります。

また、猶予を受けていて追納を行っていない期間、もしくは未納の期間がある場合の計算方法は(1)の部分のみとなります。

なお、厚生年金については、計算方法が複雑です。
このため自分で計算するのは少し難しいかもしれません。
したがって、数字に強い方の場合は別として通常は年金事務所などで調べてもらうほうが無難でしょう。
ただし、50歳以上の方は、次に説明する方法でだいたいの受取額を把握することができます。

大まかな受取額を把握する方法

先ほども述べたように、厚生年金の計算方法は複雑で、自分でそれを行うのは簡単ではありません。
また、国民年金の免除や猶予あるいは未納の期間があるケースにしても、数字が苦手な方の場合は計算が煩わしいかもしれません。
こういった場合、最も確実な方法は年金事務所へ問い合わせを行うことです。
しかし、これも手間がかかります。
大まかな額だけでももうちょっと簡単に知る方法はないものでしょうか。
実はあります。
それは、毎年誕生日の前後に送られてくるねんきん定期便を確認すること。
そこにだいたいの受取額が書かれているので、それを確認すればいいわけです。

ただし、この方法で実際の受取額に近い数字を把握できるのは50歳以上の方のみです。
50歳以上の方に関しては、今後も同様のペースで保険料を納めていくことを前提として計算した額が書かれているからです。
したがって、そこに書かれている見込み額は実際に受け取る額に近いものとなっています。
一方、50歳未満の方の場合も見込み額は書かれているのですが、その額はこれまで納めてきた保険料のみをもとに計算したものです。
ですから、実際に受け取る額とはかなり差があることになってしまうのです。
このため、50歳未満の方の場合、受取額を把握するには自分で計算を行うか、もしくは年金事務所へ問い合わせる必要があります。

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