- 2016-9-7
- 未来設計
生命保険に加入する時は保険料の安い掛け捨て型にするか、保険料は高くなるが貯蓄型のものに入るか迷うところです。掛け捨て型と貯蓄型の保険料やそれぞれの特徴について比較してみましょう。
【それぞれの違い】
掛け捨て型の場合保険料は若い時は安くて済みますが契約の更新をしていくうちに気が付いたら結構な保険料を支払っている事に気が付く人も多いでしょう。このように更新ごとに保険料が高くなるのが掛け捨て型の保険の特徴です。それに比べて貯蓄型の保険は月々の保険料は高いのですが初めから保険料はずっと変わりません。
【保険料の比較】
実際に支払う保険料を比較してみましょう。下記に同じ保険会社のもので30歳男性が加入した場合を例に掛け捨て型と貯蓄型の保険料を比較してみました。定期保険は10年間ごとの更新するものとし30年間加入した場合と、貯蓄型の終身保険に同じく30年間加入した場合のもので計算しています。
(定期保険)
30~40(10年間) 月1,190円 総支払額 142,800円
40~50 月1,805円 総支払額 216,600円
50~60 月3,355円 総支払額 402,600円
総計 70万2千円
(終身保険)
30歳から30年間 月1万455円 総計 3,763,800円
これを見ると支払う保険料におよそ5倍の差がある事がわかります。
【どちらが損?】
掛け捨て型の保険は満期時に何も返ってこない為損をしている気もしますが終身保も何かの理由で途中解約をした場合は従来の7割程度しか戻らず定期保険で同期間、同じ保障を受けられるなら保険料から考えても終身保険がかなりの損になる事がわかります。結局どちらがお得か損かは加入者が保険に対して必要とする補填内容によって違います。それは加入者がまとまった保険金を遺族に残したい場合や葬式費用などに残したいと思っている場合には一生涯の補償とある程度の貯蓄が出来る貯蓄型の保険がお勧めです。これに対して子供が大きくなるまでの一時的な補償があればいいなどの一定期間の補償と補強が必要な人には保険料の安い掛け捨て型をお勧めします。また貯蓄は別に行っていて補償だけが必要な人も掛け捨て型がよいでしょう。
【まとめ】
このようにどちらが損か特かはその人の生活や貯蓄額によってそれぞれ違ってきます。特に終身保険は月々の保険料が高くなる為加入する場合には自分に本当に必要かどうかをよく考えて加入すべきでしょう。また10年後、20年後今よりも収入が減る事も十分考えられます。家計に占める割合をシミュレーションし保険料が滞りなく支払えるかどうかも含めて慎重に検討する必要があるでしょう。