子供のための「学資保険」の活用法

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【はじめに】
現代の日本では、大学を卒業した方が、応募できる求人が多い、つまり職業選択の幅が広いという現実があります。
しかし、大学を卒業して学士資格を得るには、約400~700万円の費用が必要です。また、医学部や薬学部などの医療系の大学に行くと、1,000万円以上の費用がかかることも。
「子供にはできるだけ幅広い選択肢を持たせてあげたい。だけど、たったの4~6年で数百万~千万単位の資金が必要。それに、受験対策のために塾で勉強させる必要も出てくる」
と、頭を抱えている親御さんも多いかもしれません。
今回は、子供の将来の選択肢を増やすのに役立つ、「学資保険」の概要をまとめます。

【学資保険の活用法】

1.学資保険とは
学資保険とは、子供の教育資金をまかなうための保険です。
生命保険や医療保険と同じように、毎月決まった額の保険料を支払い、満期になると祝い金や満期学資金が受給できるという内容です。
一番費用がかかる大学進学時に満期金を受け取ることを想定し、子供が高校を卒業する18歳を満期に設定している人が多いです。
また、学資保険は子供のための保険なので、親が死亡したときや、子供の病気や怪我で保険金が下りる特約をつけられる商品もあります。

2.学資保険の活用法
学資保険で大学入学から卒業までにかかるお金すべてをまかなおうとすると、いくらかかるのでしょうか。
例えば、文系私大に進学する場合、卒業までに約650万のお金が必要です。
このお金をすべて学資保険でまかなうとすると、毎月3万円必要です。(返戻率が110%の保険の場合)
いくら子供のためとはいえ、毎月3万円を18年間払い続けるのは、裕福な家でもない限り難しいでしょう。
また、最初のうちはどうにか払えても、将来子供が増えるかもしれないし、転職や両親の介護などでお金が必要になることも考えられます。
そう考えると、学資保険を半分の1.5万円程度にして、学費の半分を保険料で賄うようにしたほうが得策です。
学費の半分は保険料、もう半分は貯蓄でまかなうことにすれば、子供が大きくなるまでに大きな出費があっても融通がききます。

【最後に】

バブル時代のような景気が期待できない現代では、お金のやりくりは重要な課題です。
子宝に恵まれるのは大変おめでたいことですが、子供がいるとなおさらお金の心配は尽きなくなります。
奨学金を借りて大学に通う子供もたくさんいますが、奨学金は将来本人が返さなくてはなりません。
子供の負担を減らすためにも、学資保険などのサービスも活用して将来に備えられてはいかがでしょうか。

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