- 2025-9-10
- 医療保険

日常生活の中で突然起こる「骨折」。通勤中の転倒やスポーツ中のけが、自宅での不慮の事故など、予期せぬタイミングで発生します。そんなときに頼りになるのが医療保険ですが、実際にどこまで保障されるのでしょうか?この記事では、医療保険で骨折がカバーされる条件や注意点、給付金を受け取るまでの流れを解説します。
目次
- 骨折は医療保険の給付対象になるのか?
- 給付金が支払われるケースと注意点
- 骨折に関する主な給付内容
- まとめ
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骨折は医療保険の給付対象になるのか?
結論から言えば、多くの医療保険では骨折による入院・手術・通院は給付対象です。保険会社が提供する医療保険には「病気」と「けが」の両方を対象とするタイプがあり、骨折は「けが」に該当します。日常生活中の不慮の事故で骨折した場合でも、原則として保障対象です。
ただし、すべての骨折が無条件で保障されるわけではありません。たとえば、次のような場合は対象外になることがあります。
- 契約してすぐに起きた事故で、免責期間に該当する
- 契約前に発症した持病や既往歴に起因する骨粗鬆症による骨折
- 契約時に告知しなかった既往症が関係していた場合
- スポーツ中の故意の危険行為や飲酒後の事故など、保険会社が不適切と判断した場合
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給付金が支払われるケースと注意点
医療保険で給付金が支払われる主な条件は以下の通りです。
- 入院給付金:骨折により医師の指示で入院した場合、入院日数に応じて「日額○○円」の給付金が支払われます。
- 手術給付金:骨折の治療で手術を受けた場合、手術内容に応じて給付されます(例:骨の固定術、骨接合術など)。
- 通院給付金:最近の医療保険では通院への保障も含まれており、手術後のリハビリなどで通院が必要になった場合に支払われることがあります。
注意すべき点としては、通院給付金は「通院日数」ではなく「通院回数」が基準になるケースが多く、給付対象となる通院日が限られている保険もあります。契約時の保障内容を確認することが重要です。
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骨折に関する主な給付内容
骨折時の医療保険給付例は以下の通りです。
- 入院給付金:日額5,000円 × 入院10日間 = 50,000円
- 手術給付金:50,000円(所定の手術に該当)
- 通院給付金:1回につき3,000円 × 8回 = 24,000円
→ 合計:124,000円の給付
保険の種類によっては「先進医療特約」や「骨折特約」など、特定のけがに特化した補償がついていることもあります。こうしたオプションがあると、さらに手厚い保障が受けられます。
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まとめ
骨折は医療保険の給付対象となる代表的なけがであり、入院・手術・通院といった治療に対して補償が受けられます。ただし、保険の内容や契約条件、告知義務の遵守などによって給付の可否が分かれるため、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
突然の骨折に備えるには、公的保険だけでなく、民間の医療保険を活用することで、経済的な不安を軽減し、治療に専念できる環境を整えることができます。