学資のメリットとリスク

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はじめに

ご存じのとおり学資保険は、教育資金を前もって積み立てておくタイプの貯蓄がメインの保険商品です。
貯蓄だけで考えれば他にも方法はあるかもしれませんが、ここでは学資保険にフォーカスを当て、メリットや知っておくべきリスク、それを回帰する方法についても確認していきたいと思います。

高校から大学までの教育費はいくら必要か?

それではまず現状把握から。
2020年度の高校入学から大学卒業までの教育費を「教育費負担の実態調査結果」(JFC日本政策金融公庫発表)から見てみましょう。
お子さん一人当たりの高校入学から大学卒業までの教育費用は、およそ970万円となっています。
前年(2019年度)の調査では、940万円ほどでしたので、教育費が増加傾向にあることが見て取れます。
主な要因として考えられるのが、大学の授業料の値上げがあるようです。

学資保険のメリット

学資保険は、これら教育費用を前もって用意できる貯蓄をメインとした生命保険です。
最大のメリットは、貯蓄に比べて確実に教育に必要な資金が貯められる点です。
また、保険料の総額に対し受け取る保険金の割合を表した返戻率が高いプランを選ぶことで、効率的な費用の積み立てが可能です。
さらに、保険ですから保障の部分を充実させることで、万が一の時の保険料免除や、保険満期まで育英年金が支払われるオプションも用意されています。
ただし返戻率が高いというだけで選んだ場合、保険としての保障が薄くなる可能性があります。
貯蓄だけでなく保障もしっかりしたいというのであれば、双方のバランスを踏まえて最適なプランを選ぶことも大切です。

生命保険控除で節税にも

他の記事でもご紹介していますが、生命保険のひとつとなる学資保険は、所得税の生命保険料控除の対象となります。
支払った保険料と受け取る保険金の差額が50万円を下回り、一時所得となれば非課税扱いとなります。

さらに先ほども少しふれていますが、契約者が亡くなったり高度障害により収入がストップしてしまったりする場合、保険料免除となります。しかも満期保険金は契約時と変わらず受け取れます。

まとめ

今回は2020年度の高校入学から大学卒業までに必要な一人当たりの教育資金を確認しつつ、学資の備えに特化した学資保険のメリットを確認してきました。
この中で気をつけたいこととして、学資保険金の受け取り方があります。
これによって税金の取扱いが変わり、控除が受けられるケースと受けられないケースに分かれるため、十分理解して自分に合ったプランを検討しましょう。

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