- 2016-11-14
- いろいろ
生命保険の保険料は運用利回りや、死亡者数、事業費などの3つの予定率を元に算出されています。しかしこれはあくまで将来の予定利率で必ずしもこの通りになるわけではありません。
この予定利率と実際の状況に差額が生じた場合保険契約者に剰余金が還元されます。これを配当金と言います。
【有配当金と無配当金】
生命保険にはこのように配当金があるタイプのものと配当金なしのものがあります。
それぞれ特徴をみてみましょう。
(有配当金)
利差益、死差益、費差益などから配当金が貰えます。しかし配当金は利息ではなく安全性を見込んで余分に預かっていたお金を返すという意味合いがあります。保険料の一部が配当金に置き換わっている為無配当のものにくらべ保険料が高くなります。また配当金は必ず貰えるものではなく、配当金の有無は景気に左右されやすいというデメリットもあり景気が低迷している時には配当金が貰えないケースもあります。
(無配当金)
配当金が支払われない分、予定利率や、予定死亡率、予定事業費率などのなるべく近いように保険料が設定される為、その分保険料は安くなります。
保険料を安く抑え効率性を求めるのなら無配当保険がお勧めです。
【解約返戻金】
定期保険の大きな特徴として解約返戻金があります。解約返戻金とは保険期間の途中で解約したり契約が失効した場合に支払われるお金です。これについては満期保険金がない定期保険の場合、ないに等しいかまたはあっても少額の場合がほとんどです。
定期保険は終身保険や養老保険とは違い貯蓄性がない保険ですので支払った保険料が溜まっていくものではありません。
保険料の設定も他に比べ安くなっているのはこのような理由からです。
解約時に返戻金があると誤解している人も多い為、それぞれの保険の種類や特徴をきちんと理解したうえで加入するようにしましょう。
【まとめ】
保険の配当金の有無や、解約返戻金の有無、保障内容など保険はそれぞれ違った特徴を持っています。
自分のライフスタイルや健康状態、家族の有無などを考慮し、必要なものに加入するようにしましょう。
定期保険は一生涯の保障は必要ないが、子供が成人するまでの期間だけ保障が欲しいなどと言う方には適しています。このように保障が必要な時期に保障を厚くする重点保障に役立ちます。
このように目的に応じた無理のない保険を選び活用していくとよいでしょう。