重複した内容の医療保険に加入しても大丈夫なの?

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はじめに

人は日々生活しているとケガや病気はつきものです。
ケガや病気になれば医療費がかかりますが、公的医療保険があるためその費用は安くすみます。
しかし、それだけで不安な方は民間の医療保険への加入を考えるかと思います。
ただ、そんなとき「重なった内容の保険に加入しても大丈夫なのか?」といった疑問を持ったことはないですか。
ここではその疑問に答えていきたいと思います。

重複していても保険金は受け取れます

医療保険には「人の命に値段をつけることはできない」とする考えがあり、契約対象の事柄について定額で保険金が受け取れます。
そのため、複数の会社と似た契約をしたとしても各社から給付を受けることができます。
ただし加入審査のとき、すでに別会社に重複している契約で加入していた場合は審査が通らないこともあります。
つまり、過剰に重複した内容で複数の医療保険に加入しようとしても不正目的を疑われ加入を拒否される場合があるということです。

また、火災保険や自動車保険で同様に契約していると、一つの保険で事足りてしまうことが多々あります。
これらは実際の損害額を上限として補償されるので、その範囲内で収まってしまえば対応した保険会社以外からの保険金は下りることはないからです。

結局、損している可能性も

ここまで話してきた「似たような契約内容で複数の医療保険に加入している」状態を「補償の重複」と保険業界では呼びます。
簡単に言えば、補償内容が重なっている部分があるということです。
このような状態でいると損をしている可能性が高いです。
考えてみてください。
重なっている部分があるということは、どちらか一方で十分な可能性があります。
となると、支払っている保険料に無駄が生じ、その分損をしていることになります。

例えば、ある人が自身を含む家族全員のケガや病気を対象にした補償制限(限度額)なしの医療保険に加入しながらも、別で自身だけを対象とした補償制限がある医療保険に加入したとします。
この場合、この人は病気やケガをしたとても制限なしの保険で全てカバーできてしまいますから、制限がある保険に加入している意味がなくなります。
また、この人ではなく家族の誰かが制限がある方に加入したとしても同じことです。
このようなことが補償の重複では起こりえます。
ただし、両方とも制限があり、受け取れる保険金に限度があった場合は、一つの保険で補いきれなかった分をもう一方で補うことができるケースもあるでしょう。
ですから、一概に損をしているとは言い切れません。
本当に損をしている状態であるかを知るためには、契約内容を精査する必要があります。

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